こんにちは、ベースライン研究所のたぺです。
このページでは、
「オンラインレッスンに興味あるけどどうやって設定したら良いかわからない……」
という方のために
ZOOMでオンラインレッスンを受けるための準備についてお話します。
(私がオンラインレッスンをする際に実際に推奨している方法です。)
とは言え、
- 自宅では音量が出せない
- 機材準備にそんなにお金がかけられない
- パソコンのことよくわからない
などなど、いろいろな状況や環境が考えられます。
それらの環境に合わせた準備についてお伝えしていきます。
まずはZOOMを準備しておいてください
まず、大前提として、
オンライン通話を行うためのZOOMは無料のアカウントでいいので登録し、
アプリをダウンロードしてください。
(ミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしよう。)
ZOOMといってもエフェクターじゃないですよ!オンライン通話サービスです。
オンライン通話はいくつかありますが、ZOOMがいい理由を簡単にお伝えします。
- 抜群の通信状況の安定感(場所によるけど比較的いい)
- 当日実施するためのURL(ルーム)を教えればいいので、相手に連絡先を教える必要がない。
- レコーディング(録音、録画)ができる。
- スマホでもパソコンでも使えるし、やっていない人でもすぐに始められる。
- 1対1の場合はパケット代(通信量)のみで無制限に会話できる。(複数人で会話したい場合は無料は45分の制限あり。)
- 音量や音の設定の細かい調節ができる。
これらの理由から、今はオンラインレッスンといえば、ZOOM一択と言えます。
オンラインレッスンではできないこと、向いていないこと
先にお伝えしておくと、実際に対面で行うレッスンとオンラインレッスンは「別物」と考えておいたほうが良いです。
リアルレッスンの代わりにできる〜と期待していると全然そんな事はありません。
オンラインレッスンではできないこと(デメリット)とできること(メリット)も把握しておきましょう。
オンラインレッスンのデメリット
- 通信状況が安定しないと演奏が途切れる。
- 何かしらの機材トラブルが起こる。相手が機材に弱いと対処できない可能性もある。
- 通話には遅延が起こるので、同時演奏はできない。
- 様々なアングルから見ての演奏指導はできない。
- 微細な音を聞き分けるような繊細なレッスンは難しい。
このように対面レッスンで直接会うからこそできる内容はほとんどできません。
オンラインレッスンのメリット
一方でオンラインレッスンだからこそのメリットはあります。
- 遠方でも関係なくレッスンできる。
- レッスンに持っていく楽器やエフェクターを選ぶ必要がないので自分の機材をフルで使える。
- 移動や準備片付け時間もかからない。
- レンタルスタジオのような時間の縛りがない
- レンタルスタジオ代がかからない
- ZOOMだと通話を録音録画できる
というように、
対面レッスンと比べると、音のクオリティはかなり下がりますが、
実施するに当たる「業務や仕組み」に関してのメリットはとても大きいです。
逆に言えば「対面レッスン」の価値は別にあるとも言えますので、
対面レッスンが全て取って代わることはなく、対面レッスンには対面レッスンの良さ
オンラインレッスンにはオンラインレッスンの良さあるということを踏まえておくといいですね。
さて、それではいよいよ、録音準備編です。
音を録る機材の補足
音を録る、という意味では「弾いてみた動画」などの演奏動画を撮りたい場合の準備とも若干被ります。
なので、こちらの動画で話している内容も参考にしてみてください。下で説明していることと似たことを話しています。
(この動画は、撮影と演奏に特化しており、「通話」ではないので、若干異なる部分があります。)
さて、それでは、準備の話に行きましょう。
相手の音を聴く準備
まずどの状況でも使うヘッドフォンから。
業界標準のであるソニーのヘッドフォンをご紹介します。
数多くのレコーディングスタジオで愛用されている音楽業界のハイスタンダード。 世界の先端技術を誇るソニーと、音創りを熟知するソニー・ミュージックスタジオが共同開発した 完全プロフェッショナル仕様のモニターヘッドホン、それが MDR-CD900STです。
メーカー | SONY |
---|---|
種類 | ヘッドフォン |
良くも悪くも素の音で聞き取れます。このヘッドフォンが業界標準(つまり音源制作の現場で使われている)のでこのヘッドフォンで聞くことはピュアなサウンドを知るということです。
新たに買うのであればこれはおすすめです。(もちろん、既に何かしらのヘッドフォンやイヤホンある方は持っているもので全然問題ありません。)
※しかし、予算が足りない場合は、しばらくはiPhone付属のマイク付きイヤホンでも十分です。
さて次は、音を届けるための環境を整えていきましょう。
※ここで紹介しているのは、「実際に使っているもの」か「コスパがよくおすすめできるもの」です。ここで紹介しているもの以外にも色んなものがあるので、他のものでも全然問題ありません。
ベースアンプで音が出せる場合(話し声と同じくらいの音量が出せる場合)
ベースアンプやそれに代わる形でスピーカーから音が出せる場合の環境設定はシンプルです。
用意するもの
・ZOOMで通話ができるパソコンかスマホ。(スマホの場合は、スマホを立てられるスタンドが必要です)
・ベースとシールドとアンプ
・イヤホン(ヘッドフォン)
・(より良い音質で音を届けたい場合)パソコン及びスマホ用マイク
→もしくはヘッドフォンとマイクの代わりにiPhone用などのマイク付きイヤホン
これらがあれば、準備完了です。
通常のオンラインテレビ通話を行うような感覚で、声とアンプから出しているベースの音をマイクで拾います。
(相手の音声はスピーカーから鳴らさずイヤホンやヘッドフォンできいたほうが良いです。)
パソコンやスマホに付属しているマイクでもいいですが、より良い音質で音を取りたい場合は、マイクを用意しましょう。
オススメの高品質マイク
スマホ、パソコン両方使える高品質コンデンサーマイク
iOS、Mac、PC、Android端末(一部非対応)で高品質な録音ができるコンデンサーマイクです。
スタンドマウントまたはマイクスタンドに取り付けできます。
オーディオ・インターフェースなしで歌や演奏の高音質な録音が可能。5つのモードから最適な録音モードに簡単セットできます。
タッチパネルで音量コントロールなどをリアルタイムに操作できます。
無料のiOSレコーディングアプリでレコーディング、モニタリング、コントロール、および録音をサポートします。
メーカー | SHURE |
---|---|
種類 | コンデンサーマイク |
ちょっと値が張りますが、これがあればマイクはバッチリです。
※このマイクはスマホ通話だとうまく機能しない可能性があります。
結構イヤホンマイクでも十分なので、演奏動画録音とかしない限りはこのマイクを買う必要はないかもしれません。
また、このレベルのマイクを買うならば、この後に説明する「オーディオインターフェースを使った録音」にも使える高品質マイクを買うほうがお得です。
続いて、アンプで音が出せない環境の方向けのお話です。
ベースアンプで音が出せない場合はライン入力
パソコンやスマホに何かしらの形で、ライン入力(つまりシールドで直接音を送る)必要があります。
音声だけ、ベースだけのように単体であれば、非常に簡単なのですが、オンラインレッスンでは両方必要なので、次のような状況が考えられます。
音声→マイク→コード→●→パソコンやスマホ
ベース→シールド→●→パソコンやスマホ
この●の部分に入る機材は、音声+ベースの音をまとめてパソコンやスマホに音を送る必要があります。
パソコンと繋ぐならば「オーディオインターフェース」が必要
楽器の信号はとても小さいので、パソコンのマイク端子にシールドを繋いでも綺麗なベース音はとれません。(そもそもそれだと、音声とベースの両方は繋げない…)
ベースの音をパソコンに送るための機材が「オーディオインターフェース」です。
これがあれば、オンラインレッスンでベース音とマイクの音声を同時に入れることはできます。
Scarlett 2i2 3rd Genは、Focusrite プロフェッショナル用コンピューターオーディオインターフェイスファミリーの一つで、高品質の Focusrite アナログプリアンプが内蔵されています。高品質の音声をお使いのコンピューターへ入出力ルーティングするシンプルでコンパクトなソリューションをご利用いただけます。
メーカー | Focusrite |
---|---|
種類 | オーディオインターフェース |
また、宅録など、家で音源作成をしたりするのにも大切な機材なので、これから音源制作や、動画配信などをしていきたい方はこの機会に買っておきましょう。
そして、ベースとシールドは既に持っていると思いますので、マイクを準備する必要がありますね。
マイクは
・マイク
・ケーブル
・マイクスタンド
の3つを用意する必要があります。
ステージ用の大きなスタンドもありますが、ここでは「卓上」におけるスタンドを紹介します。
サウンドハウスのプロデュースするブランド「CLASSIC PRO」で揃えると比較的安価で揃えることができます。
マイク
【これ以上のコスパは無し!無敵のベストセラー】
握りやすい標準的デザインに、よく通る、明瞭なサウンド。本格的なXLRコネクタでの出力。ボーカルや、スピーチ、カラオケ、司会、プレゼン用に最適。ハードケースとマイクホルダー(変換ネジ)まで付いた驚きのハイコストパフォーマンス。スイッチの無いのCM5もラインナップ。
メーカー | CLASSIC PRO |
---|---|
種類 | ダイナミックマイク |
ケーブル
サウンドハウスがプロデュースした最高のコストパフォーマンスを達成するためにデザインされたCLASSIC PRO マイクケーブル。7mm径のケーブルにメタルコネクターを採用し使い勝手の良さと耐久性を両立させました。
メーカー | CLASSIC PRO |
---|---|
種類 | XLR(キャノン)ケーブル |
スタンド
CLASSIC PROにかわいい卓上スタンドが仲間入り。それも名前の通り、「プチ」サイズ!卓上に置いて、その底面から3/8インチの先端ネジまで高さは170mmと、今までのラインナップで一番小さい。
メーカー | CLASSIC PRO |
---|---|
種類 | マイクスタンド |
↓ちなみにAmazonではこのようなマイクとスタンドと、ケーブルと、ヘッドフォンオーディオインターフェースがセットになったものが売られています。
超おすすめのマイク
RODEが誇る、高度な技術力を凝縮。ローノイズ・トランスレス回路の採用により超低ノイズを実現。ホームレコーディングでのボーカル録りはもちろん、アコースティックギターなど楽器類にお勧め。ナレーション収録にも好評です。
メーカー | RODE |
---|---|
種類 | コンデンサーマイク |
予算的に大丈夫であれば、このマイクが超おすすめです。
マジで音質いいです。このマイクに変えてから、私の音声環境からかなりの「騒音」がなくなりました。
また、「ボーカル録音」にも使えるので、おすすめです。
▼ちなみに、こんな感じの音質です。▼
スマホにつなぐならば、「i Rig」
iPhone、iPad、PCに接続可能なポケットサイズのモバイルオーディオ/MIDIインターフェイスです。
メーカー | IK MULTIMEDIA |
---|---|
種類 | オーディオインターフェース |
とても簡単に楽器とスマホをつなげることができます。
ただし、これは1つの楽器しか繋げないので、「ベースだけ」「マイクだけ」になってしまい、オンラインレッスンとなるとちょっと工夫が必要です。
i Rigからベースもマイクも出す方法1:簡易ミキサーを使う
簡易ミキサーなどを使って、まずマイクとベース音をミックスした音を作ります。
そして、そのミキサーで合わせた音をiRigにつなげて音を出します。
かなり小型のミキサーで十分です。
MACKIEの品質、実績、技術を投入した超コンパクトな5chアナログミキサー。頑丈な金属製の筐体、高品位なパーツを採用。実績のあるMackieプリアンプはハイヘッドルーム、低ノイズを実現し、高品位なサウンドを提供します。
メーカー | MACKIE |
---|---|
種類 | ミキサー |
i Rigからベースもマイクも出す方法2:BOSS RC10-Rをミキサー代わりに使う
私がとてもおすすめしている、ルーパーBOSS RC-10Rを持っている方であれば、
これをミキサー代わりに使うこともできます。
オーガニックなリズムとクリエイティブなルーパーを融合させたRC-10R Rhythm Loop Stationは、ライブや楽曲制作、日々の練習において、新たなインスピレーションを与える次世代のルーパーです。
メーカー | BOSS |
---|---|
種類 | ルーパー&リズムマシン |
BOSS RC-10Rは2つの楽器やマイクを挿すことができます。
なので、マイクとベースをRC-10Rにさして、RC-10Rからはシールドを使ってiRigに繋げばOK!
ただ、RC-10Rは、通常のフォンプラグしか挿せないため、以下のようなケーブルが必要です。
サウンドハウスがプロデュースした最高のコストパフォーマンスを達成するためにデザインされたCLASSIC PROケーブル。6mm径のケーブルにメタルコネクターを採用し使い勝手の良さと耐久性を両立させました。ミキサーやプロセッサー等、機材間の接続に対応するXLR(メス)-フォンのケーブルです。
メーカー | CLASSIC PRO |
---|---|
種類 | ケーブル |
これはマイク側がXLR端子で、RC-10Rに挿す側がフォンプラグになっているケーブルです。
様々な環境でのオンラインレッスン受講環境を想定した機材準備の解説でした。
他にも状況に合わせて、最適なやり方を提案いたしますので、
「オンラインレッスンに興味あるけどどうやって設定したら良いかわからない……」
という方はぜひまずは無料ヒアリングに申し込みしてくださいね!
裏技:オンラインレッスンを自宅近くのリハーサルスタジオから受ける
これは、私の方ではトラブル時の対応や補填はできないので、おすすめはしないのですが、
「環境を整えるのが面倒」
「家族がいて家ではオンラインレッスンをできるような環境づくりをするのは難しい」
という状況で
「でも、遠いからスタジオでのレッスンも難しい…」
という方は
「自宅近くのスタジオに行く」
というのも1つの手段ですね。
個人練習で部屋を予約すれば1時間1000円以下のところがほとんどです。
スタジオならば、広々と場所取りができ、
かつ最初に紹介した
「スマホをスタンドに立ててZOOM」というシンプルな形で、レッスンを受けることができます。
ただし、以下のようなデメリットがあります。
・スタジオなので準備等でバタバタする可能性がある→準備次第ではレッスンに使える時間が少し短くなります。(後片付けもありますからね…)
・もし万が一レッスンが中止になったり、時間がズレたりした場合時間の融通がきかず、自己負担になる(その場合は自主練習にご活用ください…)
・スタジオによっては部屋にスマホの電波が入らない場合もある。→事前にスタジオに確認しましょう。逆にWi-Fi対応しているようなスタジオもあります。
この場合は、できるならばスタジオを長めにとって個人練習して「その合間にたぺのレッスンが入っている」くらいのスタンスで使われると良いかと思います。
他にも状況に合わせて、最適なやり方を提案いたしますので、
「オンラインレッスンに興味あるけどどうやって環境設定したら良いかわからない……」
という方はぜひまずは無料ヒアリングに申し込みしてくださいね!