2020年上半期買ってよかったベースエフェクターベスト3

この記事では、私が2020年上半期に「買ってよかった!」と心から思えるベースエフェクターベスト3を発表します!

※2020年発売の新作に限らず、筆者のたぺ自身が2020年上半期に買ったものの中から選びます。

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

どれも絶賛販売中のものなので、「気になっていたんだよな〜!」というものがあれば、是非この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか(^^)

今回ベスト3と題していますが、どれが優れているというような優劣ではなく、私自身が気に入っている個人的な好みが入っていることをご了承ください。

第3位:Darkglass/B7K ULTRA V2

「B7K ULTRA」は、ベース専用エフェクターブランド「Darkglass」において“原点にして頂点”とも言える超人気のプリアンプです。

この機材の最大のウリは、

キレのあるドンシャリの歪みサウンド!
「ドンシャリ」とは、中音域がカットされ、低音域・高音域が出ている状態。中音域のふくよかな感じがなくなり、勢いや鋭さのあるサウンドになります。呼び名の通り、「ドンシャリ」という感じがあります。
「B7K ULTRA」は、フラットの状態でもガッツリと中音域が削られるのが特徴です。
中音域が削られるドンシャリサウンドは、バンドサウンドの中で他の楽器を邪魔せずにベース音を主張させることができます。
ベースが激しく歪んでいても、ギターやボーカルがきちんと抜けてくる状態がつくれるということです。

Darkglassが“歪み”の道を切り開いた!

プロ御用達のDarkglass!

その一番の功績といえば、「歪ませるベースサウンド」を定番化させたことにあるでしょう。

もちろん、Darkglass以前にもベース用歪みエフェクターというのは存在していますが、「ベースも歪みの音色を色々楽しむ」という文化は、Darkglass登場以降かなという印象があります。

B7KはDarkglassの代表作

「B7K」は、そんな“歪ませベース時代”を切り開いたDarkglassの代名詞とも言えるサウンド
他にも、Vintage、アルファ・オメガ、Xなどプリアンプを出していますが、「B7K」が基準となっているような印象がありますね。

B7Kを選んだ理由は“シンプル”

私が、B7Kを第3位に選んだ理由は、

音作りがシンプルで作りやすい!

EQやドライブの設定次第で、音作りにある程度幅はありますが、それでも「B7Kを買うならこの音出すでしょ!」というサウンドがあります。

やや語弊があるかもしれませんが、「使い方が決まっている」とも言えます。

「B7Kならこのサウンド!」というのが決まっている分、音作りに悩まなくていいのでとても使いやすい!

ということで3位にランクインしました。

ツマミがたくさんついているように見えるので、一見難しそうに感じる方もいるかも知れませんが、ヘッドアンプにあるツマミとほぼほぼ同じものなので、設定はシンプルです。

使い方については、ぜひコチラの記事を参考にしてみてください。

Darkglass入門者にオススメ!

Darkglassシリーズを色々試した結果、Darkglassのどれかを買ってみたいな〜と悩まれている方には、「B7K」をオススメします!

「B7K」を基準に聴き比べてみて、自分の求めているサウンドを考えてみるのが良いでしょう。

Darkglassのプリアンプの違いについては、コチラもご覧くださいね!

第2位:BOSS/Bass Comp BC-1X

BC-1Xは現時点でレビュー動画を上げていないので、ランクインさせようか迷ったのですが、演奏動画では大活躍してくれているので第2位に!

これを踏んでいるときの音の安心感が全く違います!

音が太くなり、厚みが増します。一言で言うなら

うまくなったと感じるエフェクター

です。(やや語弊がありますね^^;)

中々言葉で伝えるのは難しいですが、「収まりがいい」というような印象を抱きます。

機材レビューで大切にしているポイント

まだレビュー動画を上げられていない理由、もとい言い訳をお話します(笑)

私が機材レビューで大切にしていることは2つ。

  1. 音の変化以外でわかりやすく説明できるか
  2. その機材ならではの魅力を話せるか

音の変化以外でわかりやすく説明できるか

音だけで判断できるような中級者であれば、つまみをいじって変化を聞かせるだけの動画でもこと足りるかもしれません。

ですが、まだベース始めたてで耳だけで判断するのは難しいという方も多いですよね。

目で見るシリーズなど、「変化をつかみやすい」ことを大切にしています。

その機材ならではの魅力を話せるか

先ほどのポイントを踏まえた上で、魅力を「言語化」できるというのもポイントです。

「なんかいいですよね」っていうレビューでは面白くないと思うからこそ、なるべく言葉にしてお伝えしたいと考えています。

この2点を踏まえて考えると、コンプはプリアンプよりも説明しづらいのです(笑)

魅力の言語化が難しいのでレビューを出し渋っていますが、とてもお気に入りなのでオススメです!

デジタル回路の良さが詰まっている!

もともとは「アナログ回路の方がいいんじゃないの?」という思い込みがありましたが、それを見事に払拭してくれた1台です。

BC-1Xはデジタル回路のエフェクターですが、デジタルならではの良さを感じます。

第3位で紹介したB7Kに搭載されているキャビシミュもデジタルですが、チープな感じはありません。

デジタル回路の技術もとても進歩しているのです。

そんなこともあり、私の中でデジタル回路の価値が上がってきているということもあります(^^)

第1位:Darkglass/ALPHA OMEGA ULTRA

映えある第1位は、またもやDarkglass製品の「ALPHA OMEGA ULTRA」です!

「またDarkglassかよ!」とツッコまれるかもしれませんが、私の個人的な好みランキングなのであしからず(笑)

そして、2020年上半期はDarkglass研究と決めていたので、ベスト3に2台がランクインしてしまうのは致し方ありません^^;

今のベースエフェクター業界は、Darkglass抜きには語れない!

そう思うからこそ、徹底的に研究し尽くした2020年上半期でした。(研究はまだもう少し続きます!)

B7Kではなく、ALPHA OMEGAを1位として選んだというところが今回のポイントです。

B7Kよりも歪みが「粗い」

ザルの目みたいに、歪みにも目の粗さ(?)の違いがあります。

B7Kに比べて、ALPHA OMEGAは歪みが粗い印象。荒っぽく暖かい感じがあります。

B7Kは鋭い感じのあるサウンドですね。

ALPHA OMEGA ULTRAを選んだ理由

  • B7Kよりも出ている音のレンジが広い。
  • グラフィックイコライザー付きで音作りの幅が広い。
  • 2種類の歪みが使えて、ブレンドもできる!

B7Kではなく、ALPHA OMEGAを1位に選んだ一番の理由は

音作りの幅の広さ
にあります。
B7Kは、良くも悪くも、作れる音が限定的なので、ハマる曲・ハマらない曲が分かれます。使える曲を選ぶ、ということですね。
そういう意味で、器用に音作りが可能なのが、「ALPHA OMEGA」。
音作りの幅が広いということは、逆に迷いの余地が生まれるので、操作性の難易度が上がるということでもあります。
私の場合は、演奏する音楽の幅も広いので、対応力の強い「ALPHA OMEGA」に軍配が上がりました!
おめでとうございます!(?)

番外編①幻の第4位:MXR BASS D.I.+ M80

ベスト3に惜しくももれてしまったけれども、どうしても紹介したかったので(笑)番外編として、第4位に「MXR BASS D.I.+ M80」を入れさせていただきました!

「M80」は、非常に長く愛され続けている

ベース界のレジェンド的存在のエフェクター

同じく歴史の長いサンズアンプとよく比較されますが、キャラクターは全く違います。

サンズはこってり、M80はあっさり

両者の違いを例えるなら、サンズアンプはこってりとんこつラーメン。

キャラクターが濃くて、病みつきになる人続出。まさにとんこつ系です(笑)

一方、M80はあっさり醤油ラーメンといったところ。

その理由は、ONにしただけでは、ほぼ音に変化がない“原音重視タイプ”のプリアンプだからです。

スイッチひとつでクリーンなドンシャリサウンドに変わるのも大きな特徴。

またディストーションとしては、歪ませたら先ほどのB7Kよりもガッツリと歪みます。プリアンプの中でも上位の歪み加減です。

使い方としては、クリーン音との「ブレンド」を使ってうっすら歪ませるくらいがオススメです!

素材の味を活かしていきたい人はM80

醤油ラーメンに例えましたが、トッピング(設定)次第では、自分好みにカスタマイズできる優等生なM80。

サンズとM80どちらを買うか悩んでいるのであれば、こう考えてみましょう。

サンズの味がほしい!
→サンズアンプ一択ベース本来の素材の味を活かしていきたい!
→M80

M80を選んだ理由は“安さ”

M80の最大のメリットは、サンズやDarkglassなどの定番プリアンプに比べて、

圧倒的に安いこと
学生さんや自由に使えるお金が少ないという方には、最初のプリアンプとしてオススメです!
コスパ的に考えるととても良質な機材ですが、今回のベスト3には私の個人的な好みを優先させてしまったので、惜しくも落選してしまいました^^;
M80が気になった方は、ぜひコチラもご覧くださいね!

番外編②買ってよかった音楽機材2選

エフェクター以外の機材でも買ってよかったものがたくさんあるので、今回番外編として紹介します!

動画配信をしていく中でとても役立ってくれているので、参考になれば嬉しいです(^^)

1:XLN Addictive Drums2(プラグイン)

これは、DAW(作曲ソフト)で使えるドラム音源のプラグインです。

「Addictive」というのは、「病みつきの、中毒性の」という意味で、訳すなら「やみつきドラム」(?)

まさにその名の通り、素晴らしいドラム音源で打ち込むことができます。

DAWには、最初からこうしたドラム音源は入っていますが、少ししょぼいことがあります^^;

今のDAW内のドラム音源は進化していて生ドラムのような感覚のものも増えていますが、「奏法的に表現できない」という壁にぶつかることもあります。

絶妙なニュアンスを生み出せる

例えば、ハイハット(開閉式シンバル)では、「閉じた状態」「開いた状態」の他に「微妙に開いた状態」でニュアンスをつけることがあります。

私の使っているDAW内では、開くか閉じるかの2択しか選べなかったので、こうした細かい設定ができることにより

人が演奏しているような打ち込み
が可能になりました!

値段もデータも控えめ

お値段もそれほど高くないですし、データ量も他のドラム音源よりも小さいということで、まさにコスパ良し!

これから打ち込みで作曲を始めたいな〜という方にはオススメです。

 

2:Rode NT1A Anniversary Vocal Condenser Microphone Package(コンデンサーマイク)

このコンデンサーマイクは、2020年で今のところ一番いい買い物をしたな〜と思います!

特に動画配信で使用しているのですが、

トークの音質が格段に上がりました!
記憶の限りでは、「白日」解説動画あたりで使い始めています。

ノイズを抑えて、音声をクリアに

配信初期は、ダイナミックマイクを使っていました。

>>ダイナミックマイク
ステージ上やスタジオなどで一般的に使われるマイク。(SHUREのSM58など)
ダイナミックマイクで口元から拾う場合、すごく近くで話されているような感じで録音されてしまうのがデメリット。
息などの雑音が入り、編集が大変でした^^;
その代わりマイク自体は比較的安価に手に入るのがメリットです。
次に試したのが、カメラ用ステレオマイクで空間の音を録る方法(エア録り)
この方法では、空間の雑音(フロアノイズ)や近くを走る電車の音が入ってしまい、きれいに録れず……。
音声も大きく録れるわけではないので、ボツとなりました。
他にまだ試してはいないですが、ピンマイクという選択もあります。
これは比較的値段が高価ですし、ある程度室の高いものを買わないと衣服に擦れる音が入ってしまう可能性があります。
ノイズ問題、音質、価格を総合して、今回紹介しているコンデンサーマイクは、抜群に良い!
配信をしたい方・している方、ボーカルを録音したい方にオススメです!

2020年買ってよかったエフェクターまとめ

ベスト3と題しておきながら、大分横道に逸れてしまいましたが、ここまでお疲れさまでした!

試してみたい機材は見つかりましたか?

今回のランキングをおさらいすると

第3位:Darkglass/B7K ULTRA
第2位:BOSS/Bass Comp BC-1X
第1位:Darkglass/ALPHA OMEGA ULTRA
という順位でした!
この3つに共通して言えることは
とにかく使いやすい!
もし持っていて、使いこなせてないという機材があれば、ぜひ解説記事も参考にしてみてくださいね(^^)
また年末には2020年通して買ってよかったものベスト10とかを発表していきたいと考えています! お楽しみに(^_^)/~