ペダル型プリアンプを使う際のアンプの設定はどうするの?

エフェクターの「プリアンプ」を使うときって、アンプのトーンはどう設定したらいいんだろう?
プリアンプ側でもアンプ側でも2段階で音が作れてしまうので、どうやって音を作っていったらいいのか悩みやすいポイントですよね。
今回は「ペダル型プリアンプ(アウトボードプリアンプ)」を使ったときのアンプのセッティングについてお話していきます!

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

ペダル型プリアンプとは?

プリアンプというのは、もともとアンプの中にある「音作り回路」を指している言葉です。
つまり「音色」は、
使用するアンプによって色付けが決まってくる
ということ。
アンプの構造をかんたんに説明すると、大きく3つのセクションがあり、プリアンプ・パワーアンプ・スピーカーで構成されています。
このアンプの中で音作りをメインに担当しているのが「プリアンプ」です。
そして、アンプの一部分であるプリアンプと同じような役割を持つエフェクターがペダル型プリアンプ(アウトボードプリアンプ)と呼ばれます。
メリットは?
ペダル型プリアンプを持つメリットとしては、
  • ほしい音が作れるアンプが買えない・持ち運びできない場合でも理想の音作りが可能になる
  • アンプの種類に左右されない音作りができる
  • 自宅でも、外のスタジオやライブハウスなどのアンプでも同じように音作りができる

どう使う?

さて、ペダル型プリアンプが何者かがわかったところで、

「アンプでも音色が変わるのに、ペダル型プリアンプで音を変える場合は、どうやってセッティングしたらいいのだろう?」

「音作りはプリアンプ→アンプの順番で? それとも逆?」

というような疑問が湧いてきますね!

この質問はYouTubeでもいただいたので、しっかりと解説していきます!

音作りをするときの基本の考え方

音作りでエフェクターを集めたり、アンプのトーンをいじったりするときに「どうやるのが正解なんだろう?」と考えてしまうこともあると思いますが

最終的にいい音が出ていれば、“手段”は何でもいい
このスタンスが大切です。
エフェクターのつなぎ方は、どの順番が正解? トーンのセッティングは、どうするのが正解? と「正解」を求めても、音楽に正解はないものです。

なので、自分の感性を信じて、音を作っていきましょう! ……なーんて言われても「何がいいのかもよくわからないのに!」って思ってしまいますよね(笑)

この記事でも、ひとつのやり方としてプリアンプのセッティングの方法を解説していきますが、「正解」ではなく「より無難なやり方」の1つとして覚えていただけたらと思います。

色々模索してみてもこの方法がよりベストかもしれないし、ここに書かれている内容と違う方法を発見するかもしれません。

そんなふうに自分で実践して試していけば、

「自分にとっての正解」
がきっと見えてきますよ(^_-)-☆

My音作りルールを決めよう

プリアンプを含めエフェクターなど設定するものが増えれば増えるほど、当たり前ですが
選択肢が増えるので、迷いやすくなります。
例えば、ファミレスでメニューを選ぶとしたら、パスタにしようか、ハンバーグにしようか? ドリアにしようか? 選択肢がたくさんあって迷うところですが、それがとんかつ専門店だったら、注文はすぐにできるでしょう。
エフェクターの設定をいつも適当にしていて「その日たまたまできたイイ音」が再現できない! となってしまっては、非常にもったいないので、
音作りの自分ルールを決めておく
ことをオススメします!
「自分ルール」というのは、「●●のときは、××する」とかあるいは優先順位などです。
先程のファミレスの例で考えるならば、
【メニューを決める自分ルール】
1、期間限定メニューを見る
2、チーズ入りハンバーグにする
3、オムライスにする
という順番で決めておけば、迷わないですよね!
「●●のときは、××する」というような自分ルールを「音作り」に応用していきましょう。

ペダル型プリアンプとアンプの“役割”の違いから音作りを考える

ペダル型プリアンプもアンプも「音作り」ができるという意味では同じですが、役割の違いから使い方を見ていくと

プリアンプ→音作り用
アンプ→調整用
というふうに捉えることができます。
その理由を解説していきますね!
まず、それぞれの特徴から考えていきましょう。

ペダル型プリアンプ

・自宅で詳細な音作りができる

・持ち運びができるので、作った音をどこにでも持ち運べる

【固定】予め好みの音を作っておく。

アンプ

・スタジオやライブハウスに据え置きなので、ハコのサイズやバンドサウンドなど、環境によって種類が異なる

【可変】当日の環境に合わせて調整していく。調整が必要ない場合はフラット。

※アンプによっては、特殊なつまみもついているので、EQとGAINとMaster以外は基本いじらない。

「いつでもどこでも同じ音を出したい」のであれば、

まずペダル型プリアンプで音作りをしておく
のがポイントです。
好みが決まったら、エフェクターボードで持ち運ぶ際に設定がズレないように、マスキングテープで固定したり、シールを貼って設定を保存しておきましょう。
そして、スタジオやライブハウスなどの環境の変化による音抜けの変化をアンプ側で調整します。
このような自分ルールを決めておくと、考え方がスッキリしますよね(^O^)/

Q.毎回、スタジオに行くたびに調整が必要です……

もしもプリアンプで音作りしていても、毎回スタジオにいくと“同じように”セッティングを変えないといけないという場合は、プリアンプ側の設定を見直してみましょう。

例えば、毎回ミッドをブーストしているなーと思ったら、プリアンプ側のミッドが足りていないということもありますね。

何度かスタジオなどのアンプでの音作りをしながら、プリアンプの設定も見直して更新していきましょう!

なるべく調整が必要ないように設定を見直していく

のがポイントです。

アクティブタイプのベースを使っている場合

アクティブ(電池を入れる)タイプのベースは、ベース本体にプリアンプが内蔵されているので、ベース本体でも音の調整ができます。
もしアクティブベースを使っている場合は、ベース、プリアンプ、アンプの3か所で音を調整することになります。
プリアンプ→音作り用
アンプ→調整用
ということでしたが、ベースの手元での調整は、
緊急対処用
としての位置づけが良いでしょう。
プリアンプの調整はしゃがむ必要があるし、アンプの調整にはアンプに近づく必要がありますが、ベースの手元での調整は、比較的演奏しながら変えやすいポジションにあります。

緊急対処が必要なとき

・演奏中にバランスが悪いことに気がついたとき

・曲ごとにちょっと変えたい

・メロごとにちょっと変えたい

プリアンプを使うときのアンプのセッティングまとめ

今回は、「ペダル型プリアンプ」を使ったときにアンプ側のセッティングはどうしたらいいのか? ということについてお話してきました。

ペダル型プリアンプを使うことで、音作りセクションが増えます。

アンプ中心で音作りするのか、プリアンプ中心で音作りをしていくのか、その考え方については、

それぞれの役割から考える

という方法をお伝えしました。

プリアンプ→音作り用
アンプ→調整用
(アクティブタイプ使用時は)
手元→緊急対処用
というように考えていくと、音作りのやり方がすっきりしてきますよね。

今回の内容では触れませんでしたが、プリアンプを使う場合は、

アンプのセンド/リターンにつなぐ

という方法もあります。

この方法については、また別の記事で触れていきますね(^^)!

それでは、良い音作りライフを♪