【音作りの失敗回避策!】初心者バンドに知っておいて欲しい3つのこと

バンド練習のやり方は、誰が教えてくれるでもなく、バンドメンバーの知恵を持ち寄り、試行錯誤しながら形にしていくもの……しかし厳しい見方をすれば、素人同士の集まり。やはり、うまくいかないことが出てくることがほとんどです。(自分の経験を含め^^;)

ちょっとの知識があれば、解決できる。でも知らないばかりに、仲間割れ……そんなバンドの悲劇を防ぐためにも知っておきたい「初心者バンドあるある」を3つ、回避策とともにお話していきます。

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

音量デカすぎ問題

1曲を弾けるようになるかどうかは、自分の技量の問題ですが、弾けたらバンドで上手くいくかと言ったら、そうは問屋が卸さない。笑

バンド練習特有の問題であるのが「音量バランス」

その中でも特にありがちなのが、「ドラム音量デカすぎ問題」。ドラムが大きすぎることで、他の楽器の音量も上がっていき……ボーカルが埋もれてしまう、というのはよくある光景です。もしも、ドラマーがスティックを折りやすいドラマーなら、叩き方が強すぎる可能性は大でしょう^^;

歌があるバンドでは、メインはボーカルです。

ボーカルの音を食わないこと。まずはそれを気にするだけでも、ぐっと演奏は良くなり、バンドの満足度もあがるはずですよ!

「ボーカルがメインって当たり前じゃない?」と思われるかもしれませんが、個人練習では、ベースラインを覚えるために自分の音をメインのように聞いている状態になりがち。バンドで合わせるときも、自分の音以外聞こえてない、ということもよくあることなんです。(例えば、メンバーのミスまで細かく聞いていたりしないですよね?)

音量バランス問題を解決するヒント

大きな音=抜ける音ではない
確かに音量が上がれば、音は抜けるのは事実ですが、音を大きくしないと抜けないわけではありません。
「聞こえないから」と音量を上げる前に、イコライジング(音作り)によって、音抜けを改善できないか模索してみましょう。

【モテるベースの音作り】イコライザー(EQ)の使い方|自分もバンドメンバーも気持ちのいい音抜けサウンドを作り出そう!

また「ロックはフルテン!」というフルテン神話を信じて、爆音になっていてもおかまいなしな人もいますが、スタジオのサイズを見て、適切な音量を選ぶ方が、メンバーとの不和もなくなりますよね。フルテン神話をとるか、メンバーをとるか、考え方次第です。

立ち位置が良くない問題

「指向性」という言葉を聞いたことがありますか?
指向性とは、音の広がり方や進み方を指す言葉です。
ここで覚えておきたいことは、スピーカーから出てくる音は、“音の高さ“によって指向性が異なる、ということです。
低音域は、指向性が広く、低音を出しすぎると、壁が揺れる、音が壁を這うように回っている、という状態が起こります。
逆に、高音域は、ビームのように鋭く、直進するという指向性を持っています。そのため、アンプに近すぎたり、真横や後ろ側にいたり、場所が悪いと高音域が聞こえづらいということが起こります。(ベースよりも高音域を担当するギターにありがちです。)

ベストなポジションを探すヒント

ある程度の距離をとって、スピーカーの目の前に立つ
「高音域が聞こえづらいな……」と思ったら、まずはスピーカーとの位置を確認しましょう。
近すぎても、耳までの角度的に聞こえづらいことがあります。自分には高音域が届いていなくて、少し離れたベーシストにはキンキンと耳を攻撃しているかもしれません。
スピーカー(アンプ)との位置を確認してから、高音域を調整するようにしましょう。
マイクがスピーカーの方向へ向いているとハウリングがしやすくなります。もし、ボーカルの音量を上げるとハウってしまう場合は、マイクの向きに注意してみましょう。

音域カブって聞こえない問題

バンドでは、様々な個性を持った楽器の音を合わせることで1つの楽曲が出来上がるワケですが、キャラカブりならぬ「音域カブり」が起こることで、音抜けが悪いという現象が起こります。

このときに、単純に音量を上げてしまうと最悪……^^;

他の楽器の音とぶつかっている部分もより大きくなり、どんどん他の楽器も聞こえづらくなります。

「音抜けが悪い」というのは、ふとんに顔を押し当てて喋っているように“こもっている”状態や、雑踏の中でボソボソと話されて“他の音と混ざりすぎて”聞き取りづらいというような状態です。

他の楽器を邪魔しない音作りのヒント

ドラムもミュートが大切です。バスドラ、フロアタムなど低音が響きすぎるものには、ガムテープを貼ったりして、響き方を調整することができます。

ベースも「低音回りすぎ」がよくありがちな失敗音作り。低音が好きだからと言って出しすぎると、スタジオ内が揺れてしまう(音が回っている状態)こともありますので注意しましょう。

ギターも同様に、ドンシャリサウンド! といって、低音を出しすぎていると、ベースと干渉して、抜けの悪い音になりがちです。また、音色を変えることが多いギターは、歪ませたとき、リヴァーブをかけたときなどで、聞こえ方が大きく変わらないように注意しましょう。

ベースもスラップをする場合は、大きく音色が変わりますね。このときに、他の楽器とサウンドがぶつかって消し合っていないか、要注意です!

【まとめ】とにかくバンドサウンドで気をつけたいこと

  1. 音量デカすぎ問題
  2. 立ち位置が良くない問題
  3. 音域カブって聞こえない問題

と3点に分けてお伝えしてきましたが、

お互いの音を聞きあうこと
この意識があれば、自然とこれらの問題は解決されていきます。
「いやいや聞いているよ」と思っていても、「聞こえていても話が入ってきてない」という状態と同じで、”理解できていない”という意味で聞いていないことは多々あります。
バンド練習は個人練習で覚えたものを、ただみんなでせーので弾くだけではありません。
合わさって、溶け合って、絡み合って、1つのサウンドになるということを楽しむ。
ぜひ、そんな意識でバンドアンサンブルを楽しんでくださいね(^_-)-☆