<9月26日追記!>
ELEMENTはメジャーアップデートされて大幅に機能が追加されました!
追加された機能は主に以下の4つです。
- 【パソコン】パソコンにELEMENTから直接音を届けられるオーディオインターフェース機能
- 【スマホ】Darkglassのプリアンプと全く同じグライコ!イコライザー機能(一般的なタイプの6バンドイコライザーも選べる!)
- 【スマホ】ELEMENTだけで十分にパワーあるサウンドを実現!パワーアンプモデリング
- 【スマホ】キャビネットもマイクも自由にカスタマイズ!進化したキャビネットシミュレーター
詳しくは上の動画を見てみてください!
もちろん、アップデートしても今までの魅力的な機能も満載です!
<今までの記事はここから!>
2020年7月にDarkglassから発売された新商品「ELEMENT」。
今回その魅力と使い方について、余すことなくお伝えしていきます!
こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!
ELEMENTは何ができる?3つの機能
ELEMENTの機能は、大きく3つ。
- IRキャビネットシミュレーション
- ヘッドホンアンプ
- DI
それぞれ詳しく解説していきます!
宅録に革命を!IRキャビネットシミュレーション
Darkglassは、特に歪みに力を入れているベース専用エフェクター、アンプメーカー。
ちなみに歪みのプリアンプだけでも、現行品で12種類もあります。
実際には、4タイプ×3つのグレードで12種類という内訳で、その最高グレードの「ULTRAシリーズ」に「IRキャビネットシミュレーション」が搭載されていました。
そのIRキャビネットシミュレーションに特化し、更にパワーアップしたがの今回ご紹介する「ELEMENT」なのです!
IRキャビネットシミュレーションの何がスゴイ?
「IRキャビネットシミュレーション」のスゴさとはなにか?
一言で言えば、
アンプを使うことができない、あるいはアンプを持っていないという状況でも、より本物のアンプで鳴らしたような音を再現できるのです。
主にこの機能は、宅録をしたい方には欠かせないツールとなるでしょう!
どうしてアンプサウンドを再現できることがスゴイの?
もしかしたら、「アンプの再現力が高い!」と言われても、ピンとこない方もいるでしょう。
「アンプで鳴らしたサウンド」というのは、アンプの回路やキャビネット(スピーカー)だけで再現できるわけではないのです。
床や壁、マイクの種類・位置など、複雑な要素が絡み合っています。
これらを再現することができるのが「IR(インパルス・レスポンス)」なのです。
IR登場以前にも、アンプを再現できるアンプシミュレーターはありましたが、クオリティは段違い!
従来のアンプシミュレーターは、開発しているメーカーが「擬似的に」「機械的に」それっぽい音を作り出していました。
それに対し、IRは実際の環境、本物の機材を使って集めたデータから再現しているため、より「本物っぽい」と感じるのです。
「キャビネットシミュレーション」について、詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてくださいね!
ULTRAシリーズのキャビシミュと違うの?
Darkglassは今までにも、プリアンプのULTRAシリーズにキャビネットシミュレーション(キャビシミュ)は搭載されていました。
そこで気になることは、ULTRAシリーズのキャビシミュとELEMENTは同じ性能なのか? ということですよね!
答えはNo! ELEMENTになってパワーアップしています。
- 音質向上(ローノイズ化)
- 1台に5つのIRがセット可能
- スマホでIR差し替え可能
- Bluetooth対応
- AUXとのバランス調整可能
音質向上(ローノイズ化)
ELEMENTのキャビシミュでの特に一番の大きな進化は
1台に5つのIRがセット可能
ULTRAシリーズのキャビシミュでは、IRはパソコンのソフトで切り替え・選択するので、1台に1つのIRしか選択できませんでした。
ELEMENTでは、最大5つのIRがセットできて、本体のスイッチで切り替え可能なのはかなり便利になりましたね!
スマホでIR差し替え可能
ULTRAシリーズでは、IRの切り替えには「Darkglass Suite」というパソコン専用ソフトが必要でしたが、ELEMENTはスマホアプリで切り替え可能に!
※動画では、「Androidのみの対応」と言っていますが、現在はiPhoneのアプリも対応しています!
https://www.darkglass.com/suite/
Bluetooth対応
音源に合わせてベースを練習したいときに、Bluetoothでスマートフォンと接続できるように進化しました!
いちいちケーブルを用意しなくていいのは嬉しい機能ですね(^^)
ヘッドホンアンプとしての使い方で詳しく解説していきます。
接続方法・使い方
ELEMENTは、見た目的にもエフェクターの常識を覆す新しいデザインがかっこいいですね!
通常、足で操作するためのスイッチやツマミなどがゴテゴテと並んでいるのが普通ですが、ELEMENTは凹凸がないフラットなデザイン。
IR切り替えスイッチもiPhoneのホームボタンのように平面で、音量調整のつまみの代わりにパネル操作になっています。
▼なぞるだけのかんたん操作!
※ヘッドホンアンプとして使う場合に使用します。
それでは、ELEMENTの主な使い方と接続方法について解説していきます!
キャビシミュとして宅録などで使う
今回は、宅録の状況を仮定して以下のようにつないでみました。
ELEMENTはキャビネットシミュレーション専用機なので、基本的にプリアンプなどエフェクターで音作りをした後に使うことを想定しているため、プリアンプを今回つないでいます。
ELEMENTの左側面からXLRケーブルでオーディオインターフェースへとつないでいます。
アンプに接続する場合は、INとOUTの向きに間違わないように注意しましょう!
※宅録などでシールドを挿す向きと逆になっています。
ELEMENTが正しく動作するためには「250mA」必要なので、専用でないパワーサプライを使って電源供給する場合にはこの値に注意しましょう!



ギターにも対応!
今までのDarkglass製品はベース専用でしたが、ELEMENTはギターでも使用することができます。
今回、Darkglass Suite(キャビシミュ用のソフト)にも、ギター用IRが追加されています!
ベースだけでなく、ギターも宅録で! という方には、とても嬉しいですね(^^)
IRってどのくらい選べるの?
ULTRAシリーズとのノイズの違い
▼ノイズ比較(13:54〜)
今回のELEMENTでノイズの軽減が素晴らしいので、私が持っている2年前のモデルのVINTAGE ULTRAと比較してみます。
動画では少しわかりにくいかもしれませんが、「サー」という砂嵐のようなノイズ(フロアノイズ)がULTRAの方は目立ちます。
音量を上げればノイズも大きくなるので、録音やライブなど大きな音を出す場合には、使い物にならないと判断する方も多かったようです。
ELEMENTでは、そのノイズが驚くほど改善されていますので、今までノイズを気にされていた方にはオススメですね(^^)
ベースの音ではなく、頭を埋め尽くすような「サー」という音を聞いてみてください。
ヘッドホンアンプとして使う
次は、ヘッドホンアンプとして使う場合の解説です。
宅録の場合とOUTの接続が変わり、ELEMENT端末上部のヘッドホンアウトにお持ちのヘッドホンをつなぎます。
ヘッドホンアンプとして使う場合、3つのタッチパネルを使用します。
ヘッドホンアンプとしてつないだ場合も、キャビシミュとしての機能は同じです。
Bluetooth接続しよう!
今までもAUX接続ができて、外部音源を流せるULTRAシリーズはありましたが、今回Bluetoothで接続ができるようになりました!
ケーブルを使用しないので、使い勝手がいいですよね(^^)
接続方法は、かんたん。IR切り替えスイッチを長押しして、スマートフォンのBluetooth接続画面で選択するだけ。
ヘッドホンアンプから同時に音源を流せることによって、
- 練習したい曲を流す
- カラオケ音源に合わせる
- ドラム音源に合わせる
などの使い方ができますね!
真ん中のタッチパネルで外部音源とベース音のバランスを調整し、全体音量を左右のヘッドホンを接続した方のタッチパネルで調整します。
ULTRAシリーズでは、外部音源とのバランス調整の機能はついていなかったので、より一層使いやすく改善されていますね!
IRを選ぼう!Darkglass Suiteの使い方
次に、パソコンを使ってIRを切り替える方法について解説していきます。
専用ソフト「Darkglass Suite」をダウンロードしていない方は、公式ページからダウンロードしてくださいね!
https://www.darkglass.com/suite/
Darkglass Suiteを立ち上げ、専用ケーブルで接続する



「User」「Factory」「Favorite」タブの使い方
「User」「Factory」「Favorite」という3つのタブがあります。

IRを切り替える方法
1〜5のスロットを変えたい番号にセットします。
あとは、「LOAD」のボタンをぽちっと押すだけ。
これで切り替え完了です!
「IR」って、マイクとかアンプとかの情報を沢山含んでいるのでデータが重そう……という感じがしますが、実際は数秒くらいの音のデータなのでボタンを押せば一瞬で切り替わります。
「キャビネットシミュレーション」について、詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてくださいね!
まとめ:ELEMENTはどんな人におすすめ?
今回は、ELEMENTのキャビネットシミュレーター・ヘッドホンアンプとしての使い方について解説してきました!
ULTRAシリーズのキャビシミュと比べても、