スタジオラックを導入!自宅レコーディングスタジオ化におすすめです!Uって何?ハーフラックやマウント方法など解説

ベーシストにとって機材といえば

  • ベース本体
  • アンプ
  • コンパクト・エフェクター

などが馴染みの深い機材だと思いますが、

リハーサルスタジオやレコーディングスタジオ

もしくは、プロの方のYouTube動画などで

背後に映っている機材でこんなものをみたことないですか?

 

 

コンパクト・エフェクターとは別の大型のタイプの比較的高級な機材は

「ラックマウント」できるものが多いのですが、

その「ラック」ってなに?というところを

実際に導入してみてわかったことなども踏まえてお伝えしていきます。

 

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

さて、ではそもそも「ラックとはなにか?」ということを解説していきましょう!

 

大型機材は似たような形に統一されている

まず、ラックの話をする前に、

「ラックに収納(ラックマウント)できる機材」について話をしていきます。

コンパクト・エフェクターのような「小型で足元に置くタイプ」の機材を除いて

多くの大型の機材は次のような形をしています。

 

アンプヘッド

イコライザー

マイクプリアンプ

など、

 

どれも

  • 1側面にコントロールが集結している
  • 細長い見た目
  • 前面の4つ角に穴がある

という風な共通項が見られます。

 

機材の高さは薄かったり厚かったりはあれど、どれも

「横幅が同じ」に統一されています。

メーカーが違っても、

同一規格になっています。

(例外あり。後半でお話します。)

 

この規格に当てはまるかどうかは、

前面の4つ角に飛び出ている「ネジ穴」があるかどうかでわかります!

 

更に、機材の高さもまちまちのように見えて、同じ規格で統一されています。

ラック特有のEIA規格。単位「U」とは?

この機材の統一された規格を「EIA規格」といいます。

これは元々パソコンのサーバーラックの規格なんです。

(音楽機材特有の規格ではないのです!)

横幅が19インチということから

「19インチ規格」とも呼ばれています。

 

ラックマウント可能な機材の高さは「U」という単位で表されます。

この規格は

横幅が19インチ(482.6mm)
高さが1.75インチ(4.45mm) = 1Uの倍数

と決まっています。

幅が統一されてはいるもの、高さは

1Uの倍数であれば自由なため

1U、2U、3Uなどと高さにはバリエーションがあります。

こちらは1U

 

こちらは2U

 

EIA規格の機材を入れることができる「スタジオラック」「ラックケース」

EIA規格。

この規格があるおかげで

どのメーカーの機材も同じサイズなので

色んなメーカーの製品を一つの棚(ラック)に

綺麗に収納することができるようになっています。

 

この大型機材を収納するためのラックを

  • 据え置き型の「スタジオラック」
  • 持ち運び可能な「ラックケース」

などと呼びます。

スタジオラック

名前の通りリハーサルスタジオやレコーディングスタジオなど、もしくは自宅などに据え置きで使うタイプのラック。

材質は様々なものがありますが、通常の棚(カラーボックスとか本棚)との違いは、

ラックレール(EIA規格に沿ったネジ穴)がついていることですね。

スタジオラックを買う時は「U」に注意しましょう。

ラックケース

蓋や取っ手がついていて運搬用に特化しているのがラックケースです。

かなり頑丈な作りになっているため、機材の運搬はとても安心ですが、

その分重い&値段も高いです。

エフェクターケースタイプのものから

キャスター付きで複数入れられるタイプのものまで様々です。

 

自分の機材の総数は「何U」?

ラックを買う時に最も注意したいポイントは

持っている機材・これから導入予定の機材の総数のUです。

例えば、

アンプヘッド(2U)とイコライザー(2U)を持っているならば

4Uのラックを買うとぴったりになります。

ラックケースはあまり大きなタイプがないので、

多くの機材を持ち運ぶ場合は、ケースを分ける必要がありますが、

今後も機材を増やす予定があるならば、

スタジオラックであれば、何U必要かも予め想定しておくといいですね。

 

ラックの奥行きには注意しよう

横幅と高さが統一されているEIA規格に規格ですが実は……

奥行きは統一されていません!

 

なので、買ったラックの奥行きが浅いと、

自分の持っている機材によっては、

後ろにはみ出してしまうこともあります。

奥行きには十分注意してください。

 

 

規格外の小さい機材もマウントできる!?

先程は横幅は19インチで統一されているという話をしましたが、

実は「規格外」のものもあります。

しかし、規格外といっても安心してください。

大きいのではなく、小さいものばかりなので、

専用の金具を取り付けることで、ほとんどの大型機材はマウントできるようになっています。

 

 

 

【動画】実際にスタジオラックを買ってみた

私もスタジオラックを実際に買って組み立てて設置してみました。

 

自分で組み立ててみて感じたことや注意点などを書いていきます。

大は小を兼ねる!?20Uの最も高さのあるラックを選びました

私が今回買ってみたのはこちらの「20U」というタイプです。

少し前にスタジオアンプの定番機である

AmpegのSVT-3PROを購入したことで、

「置く場所ないな…」と感じラック購入に至りました。

 

そんなにマウントできるような機材も持っていないので、

今持っている機材これから買う機材を考えても

6〜8U程度で足りるとは思ったのですが、

  • 天板を作業台として使いたい(ある程度の高さが欲しい)
  • 大は小を兼ねる

という考えから20Uのサイズを購入しました。

 

参考までにAmpeg SVT-3 PROは2Uなので

このアンプヘッドが10個入ります(笑)

 

ラックへのマウントは、人に助けを借りて行おう!

意外と難しいのが、機材をラックにマウントする方法です。

手順は簡単で、

  1. マウントしたい高さまで機材を持ち上げる
  2. 中に浮かした状態でネジを4つ回して固定する

なのですが、

この間、一人で行う場合は

  1. 片手で固定したい高さまで持って支えておく。
  2. ねじ回しが完了するまで片手で機材を支えておく

というハード筋トレレベルの作業が必要になります。

参考までに

Ampeg SVT-3 PROは11.8kgあります

ムキムキマッチョな人が筋トレで使う

ダンベルのような重さです。

それを少なくとも「ネジで4箇所仮止めするまで」は持っていないといけません。

 

色々工夫すれば一人でもできますが

(私は動画内で一人で奮闘しました(^_^;))

必ず誰かに助けてもらいましょう!

 

ラックに機材固定するネジは別売り!だけどネジだけで取り付け完了!

ラックを買う時に驚いたのが、ネジが別売りだということ。

確かに、いくつ機材を入れるか、何Uの機材を入れるかで

必要なネジの数は変わってくるので、

少ないネジや多すぎるネジを変に付属させるくらいならば

別売りで買ったほうが良いということですよね。

 

というわけで、ネジは別売りで購入しました。

これがないと、せっかくラックを組み立てても

機材をマウントできません!

しっかりと買い忘れないようにしましょう!

(ラックケースはネジ付属しているものもあるようです。)

 

ナットとか必要なく、ネジがあれば取り付けできます!

 

SKBというメーカーのラックを買う場合は、特殊なネジが必要なので注意してください。

 

マウントする時は機材の足を外そう!

規格が統一されているおかげでピッタリハマるようにできていますが、

それは逆に言うと、余計なものが飛び出している状態ではダメ!ということです。

例えば、AmpegのSVT-3PROはラックに入れないで使う人用に

ゴム足がついていますが、これはラックに入れるときには邪魔になるのでとっていれることになります。

(とったゴム足は大切に保管しましょう!)

 

※ただし、今回の動画では私は

  • 下にスペースがある
  • これ以上の機材をラックに入れる予定がない
  • ゴム足をとったら失くしそう…

という理由から取らずにラックにマウントしています。

 

ラックに引き出しをつけよう!

オプション的な商品として、ラック内に引き出しを作る事のできるアイテムがあります。

これがあるとラックにコンパクト・エフェクターも収納できます。

ベルクロ(マジックテープ)で固定もできる!

今回はこれをラックの一番上につけてみました!

このアイテムは「2U」あれば取付可能ですが、

高さのあるエフェクターも収納できるように余裕を持って3U分を使いました。

 

 

規格外!?ハーフラックタイプもマウントできる

例えば、「ハーフラック」と言われているタイプのものです。

代表的なものはMarkBassなどLittleMarkなどのアンプヘッドです。

 

これらも専用のマウントキットを使って横幅をピッタリ19インチに拡張することで、

ラックにマウントできます。

 

それぞれ専用のマウントキットがあるようなので、

自分の持っている製品の専用を探してみてください!

 

憧れのスタジオラックで自宅をレコーディングスタジオにしよう!

今回はスタジオラックの導入を実際に行ってみての記事を書きました。

最近はYouTubeやSNSなどで発信しているミュージシャンも多くなっているのでラック用の機材を目にすることも増えてきているのではないでしょうか?

自宅にこれがあってここにいくつも機材が収まっているとかっこよくて憧れますよね!

本格的な音作りをやっていきたい方はコンパクト・エフェクターだけでなく、

ラックタイプの機材も使っていくと思うのでぜひ参考にしてみてくださいね!