【機材レビュー】Darkglassの歪み/プリアンプの違いをわかりやすく解説!B7K 、B3K、VINTAGE、Alpha・Omega、MICROTUBES X、ULTRAシリーズの違い

今となってはベーシストにとって超定番機種となったDarkglass。

ですが、ラインナップも多く、いったい自分は何を買えばいいのかわからないという人もいるかも知れません。

ここでは、そんな方のためにDarkglass製品を一覧にしてまとめました。

大きく分けて

  • 機能別に3段階
  • 歪み別に4種類

ありますので、投稿日(2020年4月20日現在)の時点で4種×3段階で12種類の機材があります。

※同じモデルでもV2になったりマイナーチェンジも繰り返されているので、現時点での最新機種を取り上げます。

 

好みのモノや自分の用途にあうものを選んでみてくださいね!

※Darkglass製品は、電池駆動やファンタム電源駆動はしません。アダプターかパワーサプライを用意しましょう!

1種類につき3段階のシリーズになっている

Darkglassの特徴は、同じ質の歪み音を持つエフェクター1種類に付き3段階のシリーズになっています。

 

図例:B7Kシリーズの場合

これを小中大で簡単に分けてそれぞれの特徴について説明します。

※ちなみに、中と大は実はサイズが同じです。(縦長と横長の違いがあります)

小:オーバードライブペダル(B3Kなど)

このタイプは、Darkglassの歪みだけを純粋に取り入れたい人のためのオーバードライブのペダル

オーバードライブペダルなので、プリアンプのように

  • イコライザーによる詳細な音作りができない
  • ダイレクトアウトなどの出力方法が選べない

というようなデメリットはありますが、

他のプリアンプで音作りするから歪みだけが欲しい、という人におすすめ!

中:ペダル型プリアンプ(アナログ)

このサイズになると「プリアンプ」と呼ばれるエフェクターになります。

「小」との違いは、イコライザーセクションが追加されたことによって詳細な音作りが可能になっているところと、

通常のシールドでのアウトに加えて、ダイレクトアウト(XLRケーブルでのアウト)と、パラレルアウトなどが付き、DIとしての機能を持っています。

この機材の音を中核に置いて音作りしたい人に向いています。

プリアンプを何種類か並べてスイッチャーなどを使って曲ごとに中核とするプリアンプを切り替えて使う場合はこの機種が最適です。

大:キャビネットシミュレーション付き2チャンネルペダル型プリアンプ(一部デジタル)

これは「ULTRA」シリーズとなっていて、後に紹介する4種の歪みの全て名前に「ULTRA」と付きます。

基本的には「中」と同じ「プリアンプ」ですが、機能がいくつか追加されています。

「中」と比較して

  • イコライザーの選択できる周波数が多い場合がある
  • スイッチが2つ付いていて、歪み音とクリーン音の2つを作っておける
  • キャビネットシミュレーション内蔵しているので、宅録時にアンプ代わりに使える
  • ヘッドフォンOUTや最新機種にはAUX INも搭載されて、自宅練習にとても便利

という機能の違いがあります。

 

なので、大きめのボードを組む人にとっては機能が多すぎるので、「中」で事足りますが、

自宅でこの機種1つでいろいろとやりたい方にはこちらの方がおすすめです。

特に、自宅でアンプを鳴らせない人にとって、

「まるでアンプから出したときのような音」を再現する

キャビネットシミュレーションは超強力な機能なので、

宅録したい人や、弾いてみた動画を撮りたい人、自宅でアンプを使わずに練習したいひとにおすすめです。

 

これらの3段階から自分に合うものを選んでみてくださいね!

 

そして、歪みの種類には4種類あります。

 

4種の歪みから選ぼう!

※例:ULTRA4兄弟

先程は機能別に小中大の3段階紹介しましたが、次は「歪み」別に4種類紹介します。

  • B7K
  • VINTAGE
  • ALPHA・OMEGA
  • X

の4種です。

詳しくみていきましょう!

 

ドンシャリ歪みサウンドの王道!「B7K」

Darkglassの歪みの代表とも言えるB7K

こちらの歪みは、いわゆる「ドンシャリ」な歪みで非常にパンチが強いです。

※ドンシャリ・・・低域と高域が強く、中域がカットされている音作り。迫力がでます。

もちろん歪みの調整次第では大人しい歪みも作ることができますが、

基本的な歪み特性が「ドンシャリ」なので、結構激しい曲に向いています。

中域が強めのB7Kの兄弟機!VINTAGE

こちらは、B7Kと色以外とても良く似ている機材ですが、「歪み」が全然違う特性を持っています。

B7Kの歪みが、「ドンシャリ」系だったの対し、こちらの歪みはしっかりと「中域」が出ます。

なので、全く違うタイプの歪みになっています。

マイルドな音作りもしやすいので、B7Kだと激しすぎる。という方はこちらがオススメ。

2種類の歪みを混合する!ALPHA・OMEGA

名前にもなっている、「ALPHA」と「OMEGA」という全く違う2種類の歪みを、着替えたり、あるいはブレンドして使えるユニークな機種。

例えば、上記のB7KとVINTAGEは、どちらも全く違う質の歪みなので、「代役」はできません。

歪みの音色は、機種によって質が固定されているので、この機種のように歪みの性質を変えられるというのはなかなか使い勝手がいいですね。

究極まで洗練された歪みサウンド!X

これは、低音域は歪ませずコンプレッションをかける。高音域は歪ませる。そしてそれをブレンドする。という仕組みで生み出される歪みはとてもコントローラブルで微妙なニュアンスをうまく作り出すことができます。

歪みは低音にかけると、音痩せしたり、逆に荒ぶりすぎたりと、何かと問題がおきますが、「あえて低音はクリーンで通す」という新たな解決策。

今までもベースの低音を活かすために「クリーン音をブレンドする」というのが主流だったベースの歪みに新たな風を吹かせていますね。

 

これら全12機種。

正直どれも魅力的で捨てがたい!

用途・予算・歪みの好み

などで選んでみてくださいね!