【メリット・デメリットは?】充電式パワーサプライ内蔵スノコ型ペダルボードKRB-11Bレビュー

「エフェクターボードって何が良いかな〜?」「何を重視して選んだら良いだろう?」とお悩みの方も多いでしょう。今回は、キクタニミュージックのオリジナルブランド「K.E.S(ケーイーエス)」から発売された充電式パワーサプライ内蔵のペダルボード「KRB-11B」をレビューしていきます!

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

充電式パワーサプライ内蔵のペダルボード「KRB-11B」の特徴

  1. ソフトケース
  2. スノコ型
  3. 充電式パワーサプライ内蔵

これら3点について、詳しく解説していきます!

ソフトケースの特徴

ソフトケースだけれど、厚みがあって安心

「KRB-11B」は、ボードとソフトケース、その他諸々必要なものがセットになっています。「エフェクターを守るのに頑丈なハードケースの方がいいのかな? でも重いのは嫌だな……」という方には、安心できる厚みのあるソフトケースなのでオススメです。

衝撃を加えて実験したわけではないので、強度について詳しくは分かりませんが、知人が同じものを1年以上使っていて形も崩れていないので、丈夫に作られているのかな、という印象です。

肩掛けストラップつき

持ち手もついていますが、肩掛けストラップもついていて持ち運びやすい点はポイントが高いですね(^^)

肩掛けストラップは、収納できるので、使わないときは閉まっておけば、足を引っ掛けてしまうというリスクも防げますね!

サイドにミニポケット

パッチケーブルやDCケーブルなど、小物が入るポケットがサイドについているのも、なかなかありがたいです。

重量は?

メーカーの公式サイトによると、バッグ重量は880g、ボード重量が660gで合計1.54kg。同じくらいのサイズのハードケースが約1.6kgというものがあったので、比較するとすごく軽い! という感じではないですが、パワーサプライが内蔵されていることを加味するとかなり軽量ですね。肩掛けストラップもついているので、持ち運びを考えると手の負担は少ないです。

スノコ型

中のボードはスノコ型。隙間があることで、コード類が後ろを通して配線できるので、見た目がスッキリするのがメリットです。

また、このスノコボードはただのスノコではなく、傾斜があり、置いたときに手前が低くなるようになっています。この踏みやすい設計も嬉しいですね!

付属品が充実

スノコボードは、もとからマジックテープのメス側が一面に貼られているので、エフェクターにオス側のマジックテープを貼るだけでOKです。必要なマジックテープも付属しているのがとても嬉しいですね。

・スノコボード
・専用ソフトケース
・充電アダプター
・DCケーブル10本
・マジックテープ

と、必要なものが全てそろっている親切設計です。

充電式パワーサプライ内蔵

充電式パワーサプライ内蔵! これが、このボードの一番の特徴ですね! パワーサプライが内蔵されているので、ボードの見た目もかなりスッキリします。

演奏時に電源を必要としないので、そのまま楽器とアンプに繋げば使えてしまう、バツグンの機動性を持っています。公式ページでも「機動性」押しの商品なので、ノイズ問題やバッテリーの劣化問題よりも「機動性重視!」という方にオススメです。

セッションなどで早い転換を求められる場面で素早く準備したいとか、また路上など野外での演奏で電源が取れない場合に重宝しますね。

合計10口のパワーサプライ

・9V 600mA ×3
・9V 1200mA ×4
・12V 1000mA ×2
・18/24V切り替え 500mA ×1

最近は小さいエフェクターもかなり種類豊富になってきていますが、それを置いても有り余るくらいのパワーサプライがついています。またアンペア数もかなり余裕があるので、デジタルエフェクターもつなげることができます。

アナログエフェクターは、100mAいかないものが多いので、600mA、1200mAどちらにつないでも大丈夫ですね。ノイズを見ながら、接続を考えていくと良いです。ボルト数(V)は、間違えないように注意しましょう。

パワーインジケーター搭載

充電式で怖いのが、充電残量がどれくらい残っているのか? という問題ですが、パワーインジケーターがついていて、充電残量が4つの目盛りで表示されるので、今どれくらい残っているかわからなくてヒヤヒヤするという問題がないですね!

ノイズ問題

充電できて、パワーサプライがボードの中に内蔵されてて、完璧じゃん! と思われたかもしれませんが、ココからはデメリットのお話です。

パワーサプライには、アイソレートされているタイプ、されていないタイプの2種類があって、「アイソレートされているタイプ」の方がノイズに強くなります。その代わり、もちろんアイソレートされている方が、値段は上がります(笑)

このボードは、アイソレートはされていないので、つなぐエフェクターの相性によっては、ノイズが強く出てしまう可能性があります。

ただし、同じ9Vで600mAと1200mAの2種類に分かれているので、もしノイズが鳴ってしまう場合は、相性の悪いものを2手に分けてあげると防げる可能性もあります。

充電しながらは使えない

機能しないわけではありませんが、充電時に高音でかなり不快なノイズが乗ってしまうので、使いたいときに充電が切れていると大変です。使う日の前日寝る前に、しっかり充電しておく必要がありますね。

バッテリーは、いつか“へたる”

スマホなど、使用年数とともにバッテリーの持ちが悪くなることありますよね? このボードもバッテリーの充電式なので、年々バッテリーがヘタっていくことが想定されますね。

「ずっと使い続けるものでもないし、バッテリーが悪くなる頃には、もっといい商品が出てるかもしれないし!」と考える方には、そんなに大きな問題ではないかもしれません。

それでも、もともとが3時間の充電で10時間連続使用可能をお約束しているので、1ステージ立つくらいには十分な容量を備えていると思います。(公式によると、9V1000mAのエフェクターを5台繋いだときの使用可能時間だそうです)

※2020年現在では、バッテリーの交換などは行われていない模様。

他のエフェクターボードに比べたら高額?

私が購入したサイズ(ボスコン4個サイズ)で、定価15,000円ほどで、エフェクターボードとして比べてしまうと高額ですが、パワーサプライ内蔵&充電式と考えると、金額は平均的かなという印象です。

※ボスコン:BOSSのコンパクトエフェクターの略

「KRB-11B」でボード組んでみた例

今回私自身のエフェクターを使って、ボードを組んでみました。

DarkglassのVintage Ultraとマルチコンプ、チューナーは、9V600mAへ、バルカンは9Vでも使えるのですが、18Vにつなぐことでヘッドルームが広くなる(歪むポイントが上がる)ので、よりクリアなサウンドになることから18Vにつなぎました。

付属のDCケーブルが結構長いので、結束バンドなどでまとめる必要がありますね^^;

「KRB-11B」レビューまとめ

最後に「KRB-11B」の特徴をまとめていきましょう!

  • ソフトケース
  • スノコ型
  • 軽い
  • パワーサプライ内蔵
  • 充電式パワーサプライ
  • アイソレートされていない
  • 大容量の消費電流
  • 充電中はノイズ出るかも
  • バッテリーがヘタったら買い替え

コンパクトに機材を持ち運びしたい! という方にオススメのエフェクターボードです(^^)

気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね〜!