【指板の法則まとめ】エレキベースの指板をいち早く覚える方法!半音全音オクターブ異弦同音!?

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

さて、この記事を読んでいるということは、もしかしたら「ベースの指板の音がなかなか覚えられない!」と悩んでいるのではないでしょうか?
それも無理はないですね。
というのも、ピアノのように……
ピアノ鍵盤のみ
視覚的にわかりやすいわけではなく、ベースは
ベース指板
ポジションマークという点があるものの、碁盤の目のようになっており、パッと見ではどこにどの音があるのかわかりにくいですよね。
また、ピアノと違って「同音違弦」が存在します。つまり、オクターブも全く同じ音が、ベースの指板上に何箇所にもあるのです。
ピアノもドはたくさんあるが、全てオクターブ違いなので、全く同じ音は一箇所
ベースはオクターブも一緒の全く同じ音が何箇所にも存在する。
だからこそ、わかりにくいのです。
 
しかし、そこが面白いベースラインが奏でやすい理由でもあります!これはベースならではの配置があってこそ!
 
いきなり、全部を丸暗記しようとせずに、演奏を繰り返していくうちに徐々に覚えていければ良いのです。
そんな、最初はとっつきにくい「ベースの指板」を徐々に覚えていくためのコツをお伝えします。
 
 

最初から指板の全ての音を暗記しようとしない

さて、まず最初に言いたいのは、いきなり、全部を丸暗記する必要はないです。暗記しようとすると、仮に4弦ベースで20フレットだとすると、開放弦入れて、84箇所の音を覚えなければなりません。

4弦20フレットの全図
こんなに暗記できる!?
そもそも丸暗記なんてする必要がないのです。

 
最終的には、パッと何弦の何フレットが何の音かはわかるようになりますが、(それでも演奏中にアドリブでとなるとプロでも難しい。)丸暗記しようとするのはあまり効率的ではありません。
大事なことは2つです。

  • 主要な音だけ覚える
  • 音の配置の法則を覚える

この2つをマスターすれば、かなり効率的に覚えられます。では詳しく見ていきましょう。
 

主要な5音の位置を覚える。

レベル0 開放弦

チューニングにも必須なので、開放弦はまずおぼえよう!
開放弦というのは、弦のどこも押さえない状態の弦です。開放弦は言い換えれば「0フレット」の音になります。※TAB譜でも「0」と表記されます。
開放弦を多用するかどうかは置いといて、開放弦はとにかく覚えたほうが良いです。なぜなら、ベースをチューニングする際に必要だからです。チューニングをチューナーで行うにしても、「4弦はEで、3弦はA、、、」というようにちゃんと覚えておかないと、「何の音にすれば良いのか?」ということを忘れてしまいますよね。

  • 4弦・・・E(ミ)
  • 3弦・・・A(ラ)
  • 2弦・・・D(レ)
  • 1弦・・・G(ソ)

ある意味これはベース弾く上で、必須の知識です。まだ覚えていない場合はしっかりと覚えておきましょう。
 

レベル1 3弦3フレットのC(ド)


開放弦の次に覚えるべきは、3弦3フレットのC(ド)です。ドといえば、音楽理論を覚える時に基準となる音ですからね。「3弦3フレット」という数値も覚えやすいですよね。

とにかく3弦3フレットはC(ド)は覚えよう。

 
まとめると、開放弦の4音と、3弦3フレットのC(ド)の全部で5音だけは確実に覚えましょう。
 

4本の弦の法則を覚えてオクターブの関係性をマスターする

さて、ここからは、「法則」についてお話していきます。4本の弦は、弦の太さが微妙に異なることで、音域がズレています。それにより、多彩なフレージングを行えるように配置されています。この「音域がズレている」というのがポイントで、それぞれが全く違う音域を担っているわけではないので、「異なる弦に同じ音が存在する」ということがわかります。これを「異弦同音」と言ったりもしますが、どこにあるのかをマスターすることで、格段に覚えやすくなります。

レベル2 異弦同音〜隣の低い弦の+5フレット


隣の弦(低い方)でかつ、+5フレットはなれた場所は、「全く同じ音」です。
開放弦で考えてみましょう。
3弦0フレット(開放弦)に対して、隣の低い弦は、3弦よりも太くて低い音域を担当している4弦ですね。
そして、+5フレット先です。つまり、開放弦は0フレットなので+5すると、そのまま5フレット。
3弦0フレットと、4弦5フレットは同じA(ラ)の音です。
開放弦は同様に、

  • 2弦0フレットと、3弦5フレットは同じD(レ)
  • 1弦0フレットと、2弦5フレットは同じG(ソ)

となります。
※4弦は最も低い弦なので、隣がありません。
 
さらに、図のように、「隣の低い弦」がある場合はさらに、隣の低い弦の+5フレット先も同じ音です。
なので、今回の場合は、

  • 2弦0フレットと、3弦5フレット、そして4弦10フレットは同じD(レ)
  • 1弦0フレットと、2弦5フレット、そして3弦10フレットは同じG(ソ)

ということになります。
 
 
余談ですが、よくこの「異弦同音」は、ライブ中の即席チューニングなどで使ったりします。
4弦5フレットと3弦の開放弦は同じ音が出るはずなので、同時に鳴らして、ズレていないかを確認するのです。
(チューニングがぴったり揃っていないと、ウネウネした音がなります。)
そして、ズレていたら開放弦で鳴らしている方のペグを回して調整していきます。
 
さて異弦同音、つまり「全く同じ音」がわかったら次は、「オクターブ違いの同じ音」の把握をしていきましょう!
 

レベル3 隣の高い弦の+7フレットは1オクターブ上の同じ音

隣の高い弦の+7フレットはオクターブ上
 
さっきは隣の低い弦の方へ移動しましたが、今度は高い弦です。しかも+7フレットです。
また、開放弦で考えていきましょう!
3弦0フレット(開放弦)はA(ラ)の音です。これに対して、隣の高い弦は、3弦よりも細い2弦です。そして、0フレットに対して、+7フレットなので、2弦の7フレットは1オクターブ高いA(ラ)となります。
同様に他の開放弦も

  • 4弦0フレット(開放弦)のE(ミ)に対して、3弦7フレットはオクターブ上のE(ミ)
  • 2弦0フレット(開放弦)のD(レ)に対して、1弦7フレットはオクターブ上のD(レ)

※1弦よりも隣の高い弦がないので、1弦にはありません。
 
ちなみに、異弦同音と違って、オクターブ上の音なので、ベースライン作りにおいてかなり多用される、実践的な関係性です。
 
 

レベル4 同じ弦の+12フレットはオクターブ上の音

同弦+12フレットのオクターブ上
同じ弦にもオクターブ上の音があります。ちょっと遠いですが、+12フレットです。開放弦からだとちょうど12フレットの部分がその場所になります。
1オクターブは、全部で12音で構成されています。ピアノの鍵盤を白と黒を並列に並べるとよくわかります。

Cから次のCまで、AからAまで、12個の音が並んで繰り返されています。
これがベースのフレットでも同じことが起きているのです。
なので、

  • 4弦0フレット(開放弦)E(ミ)に対して、4弦12フレットはオクターブ上のE(ミ)
  • 3弦0フレット(開放弦)A(ラ)に対して、3弦12フレットはオクターブ上のA(ラ)
  • 2弦0フレット(開放弦)D(レ)に対して、2弦12フレットはオクターブ上のD(レ)
  • 1弦0フレット(開放弦)G(ソ)に対して、1弦12フレットはオクターブ上のG(ソ)

ということが言えます。
 
この位置関係も、同じ弦の音階を駆け上がっていくのでグリッサンドなどで「ギュイーン」と使われることはよくありますね。
逆にオクターブ上の音から「ギューン」と下がってくるのも使いますね。
 

レベル5 1個飛ばしの高い弦の+2フレットはオクターブ上の音

1個飛ばしの高い弦の+2フレットはオクターブ上の音
ベースラインづくりの実践で考えると、「最も頻出するオクターブ上の音」です。
オクターブ上の場所をどれ覚えたほうが良い?ともし聞かれたら迷わずこれと答えます。
 
1個飛ばしの高い弦の+2フレットはオクターブ上の音です。具体的に行きましょう。
3弦0フレット(開放弦)のA(ラ)に対して、1個飛ばしの高い弦は1弦。そして0フレットに+2フレットなので、1弦2フレットがオクターブ上のA(ラ)です。
開放弦はもう一つ、4弦0フレット(開放弦)のE(ミ)に対して、2弦2フレットがオクターブ上のE(ミ)です。
 
1個飛ばしなので、3弦と1弦、4弦と2弦のの関係でしかこの位置関係は使えません。
ではなぜこれが、頻出の関係性なのか?
それは「1ポジション内にあるから」です。
ポジションというのは、弦を押さえる左手を左右にずらすことなく、対応できる範囲のことです。
 
+7フレットや、+12フレットは、距離的に遠い場所なので、すぐにその音に飛ぶことは難しいのです。
(元の音を弦を押さえずに鳴らす開放弦ならば、可能といえば可能ですけども^^;)
 
具体的なベースラインの解説は別の機会にしますが、これは本当に頻出するので、すぐにでも覚えたい音です!
 

レベル6 2個飛ばしの高い弦のー3フレットはオクターブ上の音

2個飛ばしの高い弦の−3フレットはオクターブ上の音
これは先程の1個飛ばしとは逆に実践では「ほとんど使われない」ものなので、余裕があれば、覚える程度でいいです^^;
今までは出て来なかった音での解説となりますが、例えば、4弦8フレットがC(ド)なので、それに対して2個飛ばしは1弦。そして、−3フレットなので、8−3は5フレット。1弦5フレットがオクターブ上の音ということです。
※開放弦は1弦0フレット(開放弦)のG(ソ)をオクターブ上の音とすると、4弦の3フレットがG(ソ)なので、逆で考えると成り立ちます。
 
この位置関係がなぜ全然出てこないのかと言うと……
4弦と1弦でしか成り立たない上に、−3フレットという位置があまり実用的ではないからです。これをベースラインを作る時の実践で考えると、
4弦8フレットを小指で押さえた後に、1弦5フレットに飛ぶ。というような、あまり使わない運指になります。
いい練習にはなりますが、もっと弾きやすいところにオクターブ上の音はあるので、特殊な場合以外は使わないですね。
 
 

まとめ:どの音にも、この法則は成り立つ

同弦異音とオクターブは全てに当てはまる
ほとんどの解説を開放弦で行ってきましたが、ここまでの法則は、全てどの音にも言えることです。
上の図は、C(ド)における、ここまでの法則をすべてまとめたものです。
C以外でも同じような関係が成り立ちます。全ての音に成り立つ法則なのです。もちろん、弦やフレットが、矢印の先にあればの話ですけどね^^;

法則が覚えられた人は、逆の関係性もわかるようにしておこう

ここまでは「オクターブ上」という高い音に移動する想定で書いてきましたが、当然のことながら、逆も成り立ちます。
なので、高い音からオクターブ下の音を見つけたりするような逆引きにもつかえるので応用してみてくださいね!
 
例えば、2弦10フレットのC(ド)の「オクターブ下」はどこでしょうか?答えは図の中にあります。
 

さらなる挑戦をしてもっと理解を深めよう!

指板について、もっと理解したいならば、オクターブの関係性だけでなく、次のことも覚えておきましょう!

12フレット先は同じ音の配置を繰り返す。


同じ弦の+12フレット先のオクターブ上の項でも少しお話しましたが、+12フレットはどの弦もどの音も「同じ弦のオクターブの上の音」です。
ということは、12フレットを0フレットと見立てて、同じような配置が思い浮かぶかと思います。
なので、極論を言えば、0フレット〜11フレットまでの指板を把握できれば、12フレット以降も把握できるのです。
それを示すように、ほとんどのベースのポジションマークは12フレットが●2つで他と違う印になっています。
そして、3フレット、5フレット、7フレット、9フレットに対応するように、15フレット、17フレット、19フレット、(21フレット)とポジションマーク(●)は打たれています。
 

±1フレット先は「半音」、±2フレット先は「全音」

±1フレットは半音、±2フレットは全音
フレットの関係も覚えておきましょう。何かの音を基準に、同じ弦の±1フレットは「半音」の関係性です。±2フレットは「全音(1音)」の関係です。
カラオケでキーを上げ下げするのはこの「半音」をポチポチと上げたり下げたりすることを指します。
 

♭は「−1フレット(半音下がる)」の意味。♯は「+1フレット(半音上がる)」の意味

+1フレットはシャープ。+2フレットはダブルシャープ。−1フレットはフラット。−2フレットはダブルフラット
♯(シャープ)や♭(フラット)とフレットとの関係は次のようになっています。

  • +1フレット=半音上げる=♯
  • −1フレット=半音下げる=♭

 
つまり、Dの+1フレットはD♯(Dより半音高い)、Dの−1フレットはD♭(Dより半音低い)という意味です。
 
そして、あまり登場しませんが、臨時的に、時と場合によっては、♯♯(ダブルシャープ)や♭♭(ダブルフラット)などが使われることがあります。
これらの意味は

  • +2フレット=全音上げる=♯♯
  • −2フレット=全音下げる=♭♭

となります。
つまり、Dの+2フレットはD♯♯(Dより全音高い)、Dの−2フレットはD♭♭(Dより全音低い)という意味です。
しかし、D♯♯の場所はE、ですし、D♭♭の場所はCなので、スッキリした表記が使われます。
 

メジャースケールから覚えよう

さて、この記事で「オクターブ」にはかなり強くなったのではないでしょうか?
音のオクターブや同音の関係性と合わせてしっかり覚えておきたいのが、「メジャースケール」の形です。
メジャースケールは、楽曲のキーの理解や、コード理論などでも基盤となる知識なので、しっかりと覚えておきましょう!

ベース指板でキー(Key)を覚える!全12(+1)メジャースケール早見表


 

何度も音探しゲームを行ってみよう!

さて、今回の指板把握はいかがでしたでしょうか?なかなかのボリュームだったと思いますが、特に覚えて欲しいのが以下の3つです。

  • 開放弦の4音+3弦3フレットのCの計5音
  • 違う弦のまったく同じ音(異弦同音)の位置
  • オクターブ上の音の位置

そして、これらを押さえたら、いろんな音で試してみてください!
 
まず適当に、「1弦2フレット」とか決めたら、それが何の音か、この記事にかかれていることをヒントに、何の音か当てます。(ちなみこの記事の途中にすべての音の答えが載っています。ですが、まずは推理してみましょう)
 
そして、その「1弦2フレット」の音がわかったら、今度は、その音の「オクターブ上」や「オクターブ下」はたまた「異弦同音」など、同じ音を色んな所から探してみましょう!
そうやって、どんどん配置の関係やどこに何の音があるのかわかってくると、指板把握は加速していきます!
ぜひトライしてみてくださいね!