「ジャムセッションって、実際どんなことをしているんだろう?」
映画のタイトルにもなった「セッション」という言葉。楽器をやっているとちらほら聞くこともあると思います
しかし、言葉だけは知ってはいても具体的なイメージがない、という方も多いのではないでしょうか?
「アドリブで弾くなんて、プロ級の上級者じゃないと無理じゃない?」
「一体どこまでがアドリブの演奏なんだろう?」
そんな「ジャムセッションってなんだかわからない」という方のためにわかりやすく、イチからジャムセッションについて解説していきます!
こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!
ジャムセッションとは何か?
ジャムセッションをひとことで説明するのであれば、
「ジャムセッション」は、単純に「セッション」と呼ばれることもあります。
ただし「セッション」は、広義的に演奏全般を差す言葉として使われることがあり、即興演奏でないコピー演奏にも使われます。(コピーセッションなど)
ジャムセッションは難しい?
コピー演奏をしてきた方にとって、「アドリブで演奏するなんてどうやるのかも想像つかない!」あるいは「きっとものすごい腕前が必要」と思われがちですが、実際は

ジャムセッションとコピー演奏の違い
右も左もわからない状態で「とにかく楽しもうよ」と言われたところで、楽しめないのは当たり前。
ジャムセッションとコピー演奏では、演奏の楽しみ方も異なります。
コピー演奏やオリジナル楽曲の演奏は、「バンドで1つの楽曲を作り上げていく」という楽しみがありますが、それに対してジャムセッションでは
のような楽しさがあります。
きちんと決め込まないからこそ、失敗もあるし、想像以上に盛り上がることもある。
そんなスリルを楽しむのもジャムセッションの面白いところの1つです。
練習のやり方の違い
コピー演奏は何度も同じフレーズを繰り返し練習する「インプット」中心の音楽ですが、ジャムセッションは練習したものを調理して出していく「アウトプット」中心の音楽です。
かんたんに言えば、
もちろん、頭の中にないフレーズは弾くことはできないですから、ジャムセッションにも新しいフレーズを考えたり探したりするインプットは大切です。
ジャムセッションができるといい5つの理由
「今はコピーするのが楽しいし、まだいいかな……」という方でも、ジャムセッションができたほうがいい5つの理由をお話します。
ぜひジャムセッションのメリットを知ってから、考えてみてください!
①初めて会う人といきなり音出しができる
例えば、あなたが新しくバンドを組みたいとき。
もしもジャムセッションができなかったら、とりあえず1〜2曲の課題を決めて数週間後スタジオイン。
という流れになることが多いと思いますが、1〜2曲で練習時間1時間はかなり時間を持て余してしまいます。(実体験です)
人によっては練習期間を無駄にしないためにも、まず一度カフェで顔合わせして、人とナリを見るというワンクッション置く場合もありますよね。
それでうまくいけばいいのですが、当日バックレの空中分解……なんていうことも悲しいかな起こりうるのが現実です^^;
ジャムセッションができれば課題曲を練習せずとも、お試しで音を合わせることも人とナリも見ることができるので一石二鳥ですね。
自分が真面目に活動していきたいと思うのであればなおさら、自分やバンドメンバーがジャムセッションができるというレベルに至っているというのは、ある意味最低限必要なラインと言えるかもしれません。
練習が間に合わずにバックレてしまう不真面目なメンバーと出会う確率が減りますからね!
②一生楽器で遊べる
③インプットが広がる
④他の楽器とのリアルタイムな音の会話ができる
バンドでオリジナル曲やコピー曲を演奏するときは、アレンジが決まっていたり、その場でアレンジや完成度を詰めていったりと、1つの作品を突き詰めていきますね。
なので、どちらかと言えば、演奏中は「決めたことや覚えたことを再現する時間」という風になります。
一方ジャムセッションでは、リズムのパターンもその人の持つ癖などもぶっつけで、その場で合わせていくので、試行錯誤しながら合わせていくことになります。
「他のパートはどうくるのかな?」と気にしながら
⑤初見に強くなる
「初見」というのは、その場で渡された譜面を見て演奏することです。
セッションバーにいくと歌伴(歌の伴奏)や知らない曲を演奏する機会が増えます。
ジャムセッションのやり方には、大きく2種類のスタイルあります。
フリーセッション
曲を知らなくても完全に自由に演奏できるところ
悪い点:
自分の引き出し勝負になるので、結構ハードルが高い
曲を覚えたらスグ参加できる。ハードル低い。
悪い点:
そもそも曲を知らないと演奏できない
ジャムセッションができるといい5つの理由まとめ
最後に、忘れないようにおさらいをしていきましょう!
コピーバンドを楽しみたいという方でも、
- 初めて会う人といきなり音出しができる
- 一生楽器で遊べる
- インプットが広がる
- 他の楽器とのリアルタイムな音の会話ができる
- 初見に強くなる
「知らない人といきなり演奏する」ということに最初は不安や抵抗を覚えるかもしれませんが、勇気を出して始めてみてください。
セッションバーに見学しに行くだけでも大きな一歩です。
よく分からない世界だから怖く見えているだけということもありますからね!
次回は、ジャムセッション初心者にオススメのスタンダードナンバー5選をお送りします。