【他社と比較!】ノイズを徹底的におさえたパワーサプライ「Clear Power -Ⅵ」!人気国産エフェクターブランド「Vivie」がついにパワーサプライを発売。

「最近良く目にする『Vivie』がパワーサプライ出したみたいだけど、他社製品とどこが違うの?」

「そもそもパワーサプライって聞いたことあるけど、どれを買うべきなの?」

「『Vivie』のパワーサプライ、高そうに見えるけど……実際はどうなの?」

きっとあなたもこのような疑問を感じてこのページに飛んできてくれたのではないでしょうか?

このページでは『Vivie』のClear Power -Ⅵについて他社製品との比較も交えながら、どんなものなのかを見ていきたいと思います。

※この記事は発売前の情報を元に作成しています。ここに書かれていることは実際の製品と違う場合もある可能性もありますので、あくまで「参考程度」にお読みください。

 

こんにちは、ベースライン研究所所長のたぺです。当研究所(サイト)にお越しいただきありがとうございます!ここを訪れてくれたあなたも既にベースをこよなく愛する研究員。共にかっこいいベースライン作りの研究をしていきましょう!

 

演奏の幅が広がったり、音作りを探求し始めると、足元に置くエフェクターが増えてくるものです。

エフェクターごとにアダプターを電源に挿すにも限界があるし、電池を使ったりしているといつ容量がなくなるかわからずに心配だったりと、電気を供給することに問題が生じます。

 

そうなった時に、使用を検討していきたいのが「パワーサプライ」

パワーサプライはコンセント一つでケーブルを使って複数のエフェクターに電気を送ることができるので、電源周りがスッキリします。

しかし、実は、パワーサプライにも色々と種類があって、次のような問題にも直面する可能性があります。

  • 内部構造や接続するものによってはノイズだらけになってしまう
  • 電圧が合わずに、エフェクターを駆動できなかったり、エフェクターを壊してしまったりする。

単に「パワーサプライ」といってもどんなものを使っていくのかはとても大事な話になってきます。

 

そんな「パワーサプライ」に国産の人気エフェクターブランド「Vivie」から新たな仲間が登場しました!

それが、

Clear Power -Ⅵです。

2019年12月21日発売!!

発売日に購入し開封レビューを動画で配信しました!

 

==ここから下は発売前に書いた記事です。==

Vivie(ビビー)のエフェクターは動物をモチーフにしたとてもおしゃれでデザイン性も高く、良質な音を生み出すことからもベーシストにも愛されているブランドです。

知名度がどんどん上がってきており、愛用者も増えてきている印象ですね(^^)

おしゃれなVivieのエフェクターたち

 

そんなVivieから「ユーザー目線」で商品が発売されたわけです。気になりますよね。

今回はそんな気になる商品Clear Power -Ⅵについて

  • ウリはなにか?
  • 他社とどう違うのか?

という他社製品との比較視点でお話していきます。

その前にまずは、Clear Power -Ⅵのウリについて解説していきます。

目次

Clear Power -Ⅵの基本スペック

基本スペックは以下のように構成されています。

  • トランス式アダプター採用
  • 6出力全独立レギュレーション
  • 9V-500mAx2
  • 9V-100mAx3
  • 9/18V-100mAx1(内部DIPスイッチで切り替え)
  • ※合計容量は800mAまで
  • 各出力に保護回路搭載

 

つまり、

6個のエフェクターを超ローノイズでつなぐことができます。
こうやって聞くと、SNSでの反応だと
「6個しか繋げないのに、、、高くない?他の選ぶわ。」
「せめて100mAが300mAくらいあればよかったのに」
というような声が上がっていました。
確かに、似たような製品で、もっと安価で、もっとたくさんエフェクターつなげるパワーサプライあるよね…
そういう疑問が頭をよぎった方も多いはず。
では、パワーサプライというものが大量にある業界でVivieが今改めてこれを出した理由はどこにあるのか?
スペック比較してその理由を探っていきましょう!
まずはVivieの「ローノイズ」という切り口から見ていきましょう。

ノイズはどこからやってくる?

ベースをシールドからエフェクターを通り、アンプで音を出す。音を出し時に「ザー」とか「サー」とか、ちょっと動くだけで「ジャリッ」とか……本来ならば出ないはずの雑音(ノイズ)が出てしまうことがあります。それらノイズは一体どこから来るのでしょうか?

 

難しいことは抜きにして次のようなことが考えられます。

  • エフェクターやベースの内部回路の接触不良
  • ジャックの老朽化などによるシールドとの接触不良
  • 電源から供給される電気に乗ってノイズがやってくる。
  • 空気中からコードやシールドに電波が紛れ込んでくる。
  • タコ足配線のように複数のエフェクターを繋ぐことによる、ノイズの増幅

などなど、様々な要因でノイズが音に紛れ込んでしまいます。

 

接続する機材が増えれば増えるほど、ノイズの原因は複雑化していくのと同時に、ノイズ対策がされていないと、「機材を繋げば繋ぐほど、ドンドンノイズが増大してしまいます。」

一つの微弱なノイズでも、増大されていってしまうことで、耳に入ってくる不快なレベルのノイズになります。

 

そして、電源供給を司る「パワーサプライ」は大きなノイズ原因になることがあります。

パワーサプライというのは

  • 電源から大きな電圧の電気を電池レベルの電気に変換する
  • 変換した電気をいくつかのエフェクターに分配する

という2つの役割を持っています。

そしてこの2つの仕様によって「ノイズ発生」のリスクが全く変わってきます。

Vivie Clear Power -Ⅵが「ローノイズ」を謳う理由はこの2つの役割の方式に隠されています。

 

詳しく見ていきましょう!

Clear Power -Ⅵのポイント1「トランス式アダプター」によるノイズカット

コンセントを挿して電源を受け取る場合、家庭用のコンセントから得られるの電気は「交流100V」ですよね。なので、これを「直流9V」などに変換していく必要があります。「9V電池」なんかは楽器を演奏しているとよく見ますよね。あれと同じ電気に変換していく必要があるわけです。

その変換を担っているのが「アダプター」です。そして、このアダプターの変換の仕方には2種類あります。

  • トランス式
  • スイッチング式

難しい電気のことはさておき、これらにはそれぞれメリットデメリットがあります。

 

トランス式は、熱が出やすくロスも多いが、ノイズが出にくい

こちらのほうが、シンプルだけども重い構造です。トランス式というと、スーパーファミコンのアダプターを思い出します。

とっても重い構造ですが、安定的な直流9Vに変換可能です。

 

しかしながら、変換する際のロスが多く出てしまい、そのロスは「熱」となってしまいます。

熱になってしまうロスが多いですが、「ノイズ」が発生しにくい変換方式なのです。

また、ロスも多いので最大消費電流の容量が小さいのもパワーサプライとしてはデメリットです

※ちなみにトランス式のことを「リニア方式」と表現する場合もあります。

スイッチング式は、熱が出にくく軽量で大容量。しかし複雑設計でノイズが乗りやすい。

こちらは、トランス式とくらべて、電気のロスがすくなく、熱が出にくいです。また軽量化もしやすいです。

しかしながら、構造上ノイズが多いため、ノイズ除去のための回路が必要になったりして複雑な作りになります。

どうしてもノイズに弱い方式のためノイズに対してリスキーな変換方式です。

トランス方式に対してこちらは変換効率がいいので、最大消費電流の容量が大きい。

 

※消費電流の容量については後ほど解説します。

 

Clear Power -Ⅵはノイズの少ない「トランス式」を採用しています。

Clear Power -Ⅵの発熱がどれくらいかは気になるところですが、まずアダプターの時点でローノイズ対策がなされています。

 

さて、次はもう一つのノイズ対策「6出力全独立レギュレーション」についてですね。

 

Clear Power -Ⅵのポイント2「6出力全独立レギュレーション」によるエフェクター同士の干渉ノイズをカット

「6出力全独立レギュレーション」

これだけ聞くとさっぱり意味がわかりませんよね。分けてお話しましょう。

「6出力」→これはつまり、「6個のエフェクターがつなげるよ」という意味です。

 

「全独立レギュレーション」→これはすごく簡単に言うと、「それぞれ別々に扱うから、他のエフェクターの干渉を受けないよ」という意味です。

 

もうちょっと出力についてお話していきましょう。

 

パワーサプライには「グランド」が共通のものと、独立しているものがある。

電気の行き着く先、着地点を「グランド」と言います。

私も電気系統がめちゃくちゃ詳しいわけではないので、すごくザックリと簡単に説明します。

 

電気を「水道水」にたとえてみましょう。

水道水は蛇口から出て、使わなかった水は下水溝へ流れていきます。

もし下水溝がなかったら、水は溢れて大変なことになります。

 

電気も一緒で、電気が入ってきたら、どんどんと流れていき、余剰分は最終的にどこかへ着地していきます。

その着地点を「グランド」といいます。

電気信号にノイズが乗ってしまう時に、この「グランド」が大きく関係している場合があります。

 

一般に販売されているパワーサプライにはこのグランドが

  • 出力のグランドがすべて共通のタイプ
  • 出力のグランドがすべて分離(アイソレート)されているタイプ

の2種類があります。

 

この違いがノイズに対して大きな影響を及ぼします。

 

アイソレートされていないとでノイズがエフェクターを伝う

グランドが共通、というのは

すごく乱暴な表現をすれば、水道水が様々な部屋を通った後に最後に下水溝に流れるようなイメージです。

台所から蛇口を捻って出した水の使わなかった分はお風呂場へ行き、お風呂場で出した水の余剰はトイレに行き最後に下水溝へ流れていく…というようなイメージですね。(汚い表現で申し訳ないです!)

 

パワーサプライのグランドが共通、というのは、

エフェクターAの電流と、エフェクターB、C、D……パワーサプライにつないでいるすべてのエフェクターの電気の着地点が同じ場所、ということです。

こういう場合に、どこかでノイズが発生してしまうと、繋がっているパワーサプライをとおして、ノイズが別のエフェクターに乗ってしまいます。

たとえば、チューナーがノイズの発生源だとして、そのノイズが、アイソレートされていないことで、歪みのエフェクターへ流れてしまったとします。歪みエフェクターの音だけでなくノイズも増大されて、最悪な雑音になってしまう…。なんてこともあります。

 

デジタルエフェクターとアナログエフェクターは同じ水槽に入れると喧嘩する。

デジタルエフェクターは特定の周波数をだす機材だったりするため、アナログエフェクターと共通のパワーサプライを通してつなげてしまうと、デジタルエフェクターが発生させるノイズをアナログエフェクターが拾ってしまうことがあります。

同じ水槽に違う生物を入れると喧嘩をしてしまうのになんとなく似ています。

 

なので、大体の場合は、デジタルエフェクターは別電源で独自のアダプターを使って直接電源から電気を分配する事が多いです。

そうなってしまうと、結局電源がある程度必要になるため、ペダルボードの簡易化ができないのも事実です。

 

ノイズが気になる方は出力が独立のものを選ぶ

このような、「エフェクター同士のノイズ干渉」を避けるためには、すべての出力が独立しているアイソレートタイプのものを選ぶ必要があります。

独立していることで、各自のノイズは各自で解決する。という構造になっているために、他のエフェクターからのノイズが乗っかるリスクはかなりおさえられます。

 

パワーサプライでも、8個の出力があっても、6個は共通で、2個はアイソレート、というようなタイプのもありますが、

「6出力全独立レギュレーション」を謳うClear Power -Ⅵはすべてが独立で機能するようになっています。

 

【追記】ご指摘いただきましたので、こちらに追加しておきます。Clear Power-VIはグランドはアイソレートにはなっていそうです。Twitterの公式アカウントがフォロワーの方に返信しているものを載せておきます。

「グランドは独立していませんが、GNDパターンのセパレーションと1点GND接続でノイズの回り込みを最小限に抑えています。
ノイズの回り込みなどには気を使っておりますのでご安心ください。」
回路の詳しいことはよくわかりませんが、通常のグランドをアイソレートした構造とは違うけど、ノイズ対策をしているようですね!^^;

 

アイソレートの方が完全に利点が多いのですが、唯一のデメリットは「価格が高い」ことです。

安いパワーサプライはアイソレートになっていないことも多いです。

 

Clear Power -Ⅵは6口がそれぞれバラバラなので、各のエフェクターのノイズ干渉を受けない!

これが大きなポイントですね。

 

 

もちろんノイズ問題は、「パワーサプライ」だけの話ではないので、Clear Power -Ⅵを使ったからと言ってノイズが無くなるという保証はないですが、少なくとも設計上かなり「ローノイズ」が期待できます。

 

ノイズや出力数だけではなく、電圧や電流もちゃんと確認しよう!

パワーサプライを選ぶ時に、「ノイズが出ない設計」だったり「何口の出力数があるか?」などはもちろん大事なのですが、それだけでなく、電圧(V)や電流(A)もしっかりと見ていく必要があります。

 

それを把握していないと、

  • 電力不足でエフェクターが動かない。
  • 過大な電力によりエフェクターが壊れる

というような事故が起こる可能性が出てきます。

 

電圧(ボルト:V)の数値を確認しよう!

電池駆動できるエフェクターの多くは「9V電池」という四角い電池を使って動かしています。

 

楽器やっているとよく見かけますよね。この電池を使って動かしているエフェクターは読んで字のごとく「9V」で動きます。

そして、電池駆動しないものも含めてほとんどのエフェクターが「9V」で動きます。

 

私の使っている、SANSAMPもマルチコンプも、Darkglass Vintage Ultraもみんな「9V」です。

 

しかし、「9V」ではないものもあります。

 

 

たとえば、

MXRのTEN BAND EQというイコライザーは「18V」です。

また、PikeのVULCANは「9V」でも動くのですが、「18V」にも対応しています。18Vで使うと「ヘッドルームが広くなる」つまり、歪み始めるポイントが上昇してクリアーなサウンドになります。

このように、9Vのものばかりではなく、18Vじゃないと動かなかったり、18V駆動のほうが良いものがあったりします。

※極稀に「12V」というものもあります。

 

Clear Power -Ⅵのスペックをもう一度見てみましょう。

  • 9V-500mAx2
  • 9V-100mAx3
  • 9/18V-100mAx1(内部DIPスイッチで切り替え)
  • ※合計容量は800mAまで

となっております。

つまり、6個の内、1個の出力が18Vにも対応できます。嬉しいですね。

 

電圧が簡単に切り替えられないことのメリット

しかし、こういう切替できるタイプのパワーサプライは他にもあります。

ポイントはここです。

(内部DIPスイッチで切り替え)

つまり、9Vと18Vの切り替えスイッチは内部にあるので、開けないと切り替えできない、ということです。

 

「何だ、面倒だな……」ともし感じたのであればそれは大きな間違いです。

 

なぜならば、手軽にスイッチが切り替えられたら、何かの拍子で

  • 9Vのエフェクターを使ってる時に18Vに切り替わってしまいエフェクターが壊れる
  • 18Vのエフェクターを使っている時に9Vに切り替わってしまい、エフェクターが駆動しなくなる

というようなトラブルに見舞われる可能性があるからです。

 

コロコロ切り替えるものではないので、「内部」でいいのです。

 

意外と重要!電流の数値も確認しよう!

さてさて、「9V」という電圧ことはよく見る人もいるかも知れませんが、電流(A:アンペア、mA:ミリアンペア)はどうでしょうか?

気にしたことがない!という方はパワーサプライを使う場合は、ちゃんと気にするようにしましょう!

パワーサプライには総電流容量が機体ごとに決まっており、それを超えてしまうと電流が足りずにエフェクターが駆動しなくなってしまったり、パフォーマンスが発揮できなくなります。

 

一般的には、デジタルエフェクターは消費電流が高く、アナログエフェクターは消費電流が少ないです。

参考までに、

アナログエフェクターの

EBSのマルチコンプSEは35mA

BOSSのODB-3は15mA

 

デジタルエフェクターの

ZOOM MS-60B「通称:マルチストンプ」は500mA

Line 6  HX Stompは3A(3000mA)

でかなりの電流を消費します。

デジタルとアナログでは桁が違いますね。

※デジタルエフェクターは専用のアダプターをつかって電源供給するほうがいいですね。

 

さて、くどいようですが、

Clear Power -Ⅵのスペックをもう一度見てみましょう。

  • 9V-500mAx2
  • 9V-100mAx3
  • 9/18V-100mAx1(内部DIPスイッチで切り替え)
  • ※合計容量は800mAまで

となっております。

ここで注目するところはここ

500mAが2口

100mAが4口

そして、合計容量は800mAということです。

なので、もしフルの電流でつかったら、1400mAなので、合計容量を超えます。

ただ先程例としてあげたように、アナログエフェクターの場合は100mAを超えることはほぼないんです。

デジタルエフェクターの

マルチストンプ(500mA)を入れてしまうと、かなり容量を圧迫してしまいますね。

(最大の消費電流に達することもないので、入れられないことはないです。)

Line 6  HX Stompは3A(3000mA)なので規格外ですね。

これはそもそもパワーサプライで供給するレベルではないですかね?

デジタルエフェクターは別電源で使うのが良さそうですね。

 

【実例】ベースライン研究所タペのある日のエフェクターボードの総消費電流

では参考までに、とある時期の私のボードのエフェクターの電流を計算してみましょう。

ネット上で見ることができるメーカーが掲載している消費電流を記載しました。(最大値の消費電流です。)

まず、記載がないSANSAMPと

完全に容量オーバーのスイッチャーLoop and Link Bを除いて

 

15mA+55mA+30mA+100mA

=200mAとなります。

 

掲載なしのSANSAMPを100mAとして足しても。

300mA

なんですよね。

アナログエフェクターで組まれた足元ってこんなもんです。

 

ちなみに、スイッチャーのLoop and Link Bを入れると
=900mA

 

総容量の800mAを超える以前に、9V/500mAという1口の出力の容量すらもオーバーしているので、

これは別で電源を取るしかないですね。(あるいはこの数のエフェクターだと組み込む必要もないので排除するか。)

※ちなみに、ojaiという9V/500mAのパワーサプライで普通に動いています。最大で600mAということなので、どこでそうなるかはわかりませんが、念の為使わないほうがいいかな?という感じですね。

デジタルエフェクターはそもそもパワーサプライを通さないという選択肢

このようにデジタル系のものは消費電流が多いので、「そもそもパワーサプライを通さない」という選択肢になる場合が多いため、パワーサプライの総量がやたら多くても「そんなに必要ない」というのが実際のところです。

 

 

もちろん、プレイヤーによって足元は様々だけども、パート的にそんなに足元のエフェクターの数が多くならないベーシストにとっては、これで十分なんじゃないかな?と思います。

 

足元の機材少なめのアナログペダル好きのベーシストにとっては
6口(1つだけ18V対応)総量800mAで十分!
という結論です。
さて、他にも特徴があるようなので見ていきましょう。

Clear Power -Ⅵのポイント3「各出力に保護回路搭載」

保護回路、、、、なんだろう?

と思いましたが、つまりは「どれか一つでエラーが起きても、他の出力は影響なく動作します」という意味です。

しかも電流オーバーやショートをLEDで教えてくれるそうです。

さすが完全独立型ですね。エラー箇所の特定もしやすいですね。

 

 

 

他社製品との比較

「で、結局他のパワーサプライとはどう違うの?」

「値段比べて、コスパいいものを買いたい」

と思われている方もいるかと思います。

 

実際に、Vivieさん、「かなり価格をおさえた」とはいうものの、パワーサプライの中では高価な部類に入ります。

他社とのスペック比較を見ていきましょう。(こういうのはメーカーさん本人はできないからね^^;)

 

とはいえ、ここで大量のパワーサプライを紹介しても意味がないので、あまりにも高額なものや、安価なものは比較にならないので、

  • 価格帯が近いもの
  • 出力数が近いもの
  • アイソレートタイプのもの
  • アダプタータイプの比較

などの視点でピックアップしていきます。

 

VITAL AUDIO ( バイタルオーディオ ) / POWER CARRIER VA-08 MKII

アイソレート型のコスパ最強の定番パワーサプライ。

スペック

  • フルアイソレートタイプ
  • 9V 500mA(最大)ポート x 6
  • 9V/12V/18V 電圧可変 800mA(最大)ポート x 2
  • 総電流容量:2000mA
  • 昇圧でさらなる電圧に対応

 

Vivie Clear Power -Ⅵと比較して…

メリット
  • 9V/12V/18Vの電圧可変があるので12Vに対応できる。
  • 8口なのでこちらのほうがペダルの個数が多い人向け。
  • すべてが500mAか800mAなので、かなり消費電流の多いデジタルペダルを多用する人向け。
  • とにかく安い
デメリット
  • スイッチング式なので、トランス式のClear Power -Ⅵの方がローノイズを期待できる。
  • おそらくClear Power -Ⅵの方が小さい。

 

比較ポイント:値段やパフォーマンスで選ぶならVA-08 MKII、音質で選ぶならClear Power -Ⅵ

STRYMON ( ストライモン ) / Ojai

超軽量。2段階の分離回路を採用しており、かなりノイズ対策はされています。

スペック

  • DC出力:500mA×5
  • 5つの独立安定化回路、カスタムトランス内蔵
  • 超低ノイズ設計

Vivie Clear Power -Ⅵと比較して…

メリット
  • 9V✕5口しかないので一見18Vに対応していないように見えるが、電圧ダブラーケーブルで2口分を使って18Vの供給もできる。
  • すべてが500mAなので大容量
  • とにかく小さくて軽い
  • 同じ形の拡張キットを買うことで拡張できる。
デメリット
  • スイッチング式なので、トランス式のClear Power -Ⅵの方がローノイズを期待できる。
  • 通常だと5口しかない
  • 2口分使わないと18V対応できない。
  • 価格帯がClear Power -Ⅵと同じくらいなので、コスパはClear Power -Ⅵのほうが上

 

比較ポイント:値段と音質で選ぶならClear Power -Ⅵ、拡張性で選ぶならばOjai

 

CUSTOM AUDIO JAPAN ( カスタムオーディオジャパン ) / AC/DC Station VI エフェクター用パワーサプライ

伝統のトランス方式。

スペック

  • DC9V x 8アウト
  • デジタルボルテージメーター
  • 出力電圧を9V電池新品初動時値に近い約9.65Vとすることで、エフェクターのポテンシャルを最大限に引き出します
  • トランス式電源
  • 最大消費電流450mA

Vivie Clear Power -Ⅵと比較して…

メリット
  • 9V✕8口ある
  • すべてが500mAなので大容量
  • とにかく安い。
  • Clear Power -Ⅵと同じトランス式なので、ローロイズが期待できる。
デメリット
  • アイソレートではないので、全独立型のClear Power -Ⅵの方がローノイズを期待できる。
  • 最大消費電量が450mAしかないので、デジタル系のエフェクターや消費電流の多いエフェクターの使用は難しい。
  • 18Vに対応できない。

 

比較ポイント:とにかく値段で選ぶならAC/DC Station VI、機能性で選ぶならばClear Power -Ⅵ

 

 

 

まとめ:用途やこだわりにあったパワーサプライを選ぼう

さて、Clear Power -Ⅵのウリから他社製品との比較まで見てきていかがでしたでしょうか?

私も今回パワーサプライについて新しく知ったことも多く、数多くあるパワーサプライを「どういう視点で選ぶべきか?」という判断基準ができました。

正直なところ、Clear Power -Ⅵは完全な機材ではありません。いや、どの機材にも「誰にでも向いている」という機材はありません。

 

だからこそ、どういう用途で選ぶか?という視点が大事なのです。

パワーサプライを選ぶポイントは

  • 価格
  • 出力口の数
  • 出力口が分離(アイソレート)しているかどうか
  • 各出力の電流
  • 最大消費電流
  • 大きさや重さ
  • ノイズ対策
  • 電源の方式(ノイズと最大消費電流に影響)

というところですね。

 

そして、Vivie Clear Power -Ⅵが向いている人のポイントは

  • 出力6口で事足りる
  • とにかく音質重視でローノイズを求めている
  • 18Vのエフェクターを1つ使いたい
  • 基本的にはアナログエフェクターをメインに使っている。
  • 割り切ってデジタル機材は別電源で対応する考えの人。

というようなスタイルの人ですね。

 

原音の音質重視で、足元のペダル数の少ない傾向のベーシストにはとてもおすすめです!

(私も購入しました!)